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N的画譚

N町在住、陋巷の名も無き建築物を描くneonによる、日日の作画帖です。
地図描きの仕事
















今回は、「ヘルタースケルター」はお休みで、このところ取りかかっている書籍の仕事関係の記事です。

前に装画(表紙の画)を描かせて頂いた本の次作が出るということで、著者の方から今回もお願いしたいという有難いお話を頂きました。詳しくはまたお知らせいたしますが、その文中に地図を9枚ほど、やはり手描きで描いてみて下さいとのこと。
地図など細かい字や線を描くのはとても好きなので、喜んで御引き受けしました。しかし、地図と言うのはなかなか難しい点もあり、そう正確なものは描かなくてよいとのことですが、間違っていたら困りもの、描くほうもかなり緊張します。

で、自分の手持ちの地図なども出してきて、見比べながら9枚完成。
実際は半分以下のサイズに縮小される筈ですが、仕上がりはどんなふうになるか、ちょっと楽しみです。

そして、只今表紙の画のほうも制作中。
順調に仕上がりつつあります。
こちらはブログに出すのは、本の仕上がりと合わせることになるかと思いますが、
ちょっとノスタルジックな雰囲気の、どこかで見かけたような家並みの画・・・です。
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ママ友達
お金のしつけ mama2339









あんびるえつこ著「お金のしつけ」(PHP文庫)、只今全国書店にて好評発売中です。
三省堂では現在平積みしてあるという情報。
是非お近くの書店で御覧になってみて下さい。

いつも建物を描いている私が、今回人物イラストのお仕事を引き受けたのは、著者あんびるさんとはコドモの学校でのママ友達であったのでした。生活経済ジャーナリストとして活躍中のあんびるさん。普段から取材や原稿書き、講演など多忙な生活ですが、チャーミングな二児のママでもあります。
偏屈カワリモノママである私なんぞとも、何故かウマが合い(いや多分合わせて頂いているんだよね)、たまにコドモや仕事などの話なども忌憚無くできる、数少ないママ友達のひとり。

で、この著書のイラストのお話をいただいたのですが、普段人間を描かない私に何で・・・
「知らない人に頼むのがちょっとね~。」
あ、そういうことか~。
でもそれは実はすごくよく解ることなのでした。こういう共同作業には、意思の疎通というものがあるかないかで、大きく左右されるモノ。いくら高名な人であっても、互いの理解の上に作業していかないと、好い仕事にはならない、そしてそれは時間も労力も或る程度要るわけで。その点、私は頼みやすい位置にいたということですね。

逆にそれならという気楽な気持ちにもなり、時間も或る程度頂けたので、ゆっくり楽しみながらイラストを描いていくことができました。

お金の教育、というのは本当にムツカシイ。
でも今、本当に必要なものであると私も子育てをしていると思います。
そして母親だけでなく、勿論父親、そして祖父母、友達の親、そうした環境にいるひとりひとりが、もっと真剣に考えるべきことのような気がします。

あんびるさんのこの本は、とにかく読みやすい。(読みやすく書くというのはとても難しい。)我が家のコドモも結構夢中で読んでおりました。
そして目線が優しく、それでいて冷静に現状を捉えてその解決方法を提示してくれています。
是非是非お手にとってみて下さい。

画像は、イラスト下書き帳より。本文第4章の扉のために走り描いてみたもの。色々なママたち。こういうバリエーションというのは描いている本人も愉しいもんです。
人物イラストを描いた本が出ます
お金のしつけ 装幀336










いや~~。
初めてです、人物イラストを担当させて戴いた本が出るのは。。。

・・・ということで、9/1付けで、PHP文庫より、
「お金のしつけ」~子どもの「困った行動」に親はどう対処すべきか~
(あんびるえつこ 著)
が発売されます。

お金のしつけ 表紙イラスト334

装幀に使って戴いたイラスト、ちょっと小さいので原画をアップ。
あっちのおもちゃが見たいよ~ってな感じ。






お金のしつけ 中イラスト335

文中、章立ての扉頁などにもだいぶ使って戴きました。中はモノクロイラストで、こんな感じです。

とりあえず今回はお知らせのみにて。
次回、著者あんびるさんと、内容のご紹介も兼ねた記事をアップしたいと思います。
PHPの文庫は売れ筋ですので、新刊は一般書店ではかなり扱いがあるかと思いますので、是非思いだしたら覗いてみて下さい。値段も税込み500円です~!

新年にHPを起ちあげます


2月にブログを始めてから、自分では思ってもみなかった沢山の方々との出会いや交流があり、何だか色々な展開が生まれた一年でした。
それに加えて、新年から新しくHPサイトがスタートいたします。ブログもその中に吸収するかたちになります。

HP作成には、Nomad展でご近所住まいだとわかった、名サイト東京浪漫劇場の管理者であるtomoさんにすっかりお世話になりました。不馴れな私に3ヶ月も根気強く付き合ってくれたtomoさん、ほんとにありがとうございました。まだまだ不備があるとは思いますが、また御覧になった皆さんにも教えて頂きながらやっていきたいと思っています。

皆様、今年一年お世話になりました。
来る年もどうぞよろしくお願いいたします。

HPアドレスその他は元旦にこのブログにてお知らせする予定です。
是非是非お立ち寄り下さいませ!

今日の画は、何となく年末の雰囲気のする、根岸にかつてあった旧い商家のスケッチ。もう十年以上昔の画です。
銀座幽霊


皆様、暑中お見舞い申し上げます。
梅雨明けと共に日中はかなりの暑さ。ということで、暑気払いに今日の画像。。。タイトルからしてちょっと涼感ありやなしや?

これは2001年に東京創元社から刊行された創元推理文庫の、大阪圭吉著『銀座幽霊』表紙原画。実際の本の表紙は・・・
装画の仕事2
20060522204439.jpg

昨日、拙画を表紙に使っていただいた本が出来上がって、編集者の方がNomadの展示を見がてら、持ってきて下さった。
タイトル『福祉史を歩く 東京・明治』(河畠修著、日本エディタースクール出版部、装幀は中山銀士氏)。画は、今年の年賀状にも使った作品で、どこという特定の町ではなく、坂道を挟んで何処にでもあるような町、しかし記憶のなかの町であるような・・そんな雰囲気で描いたもの。往来堂書店に出しているポストカードにもこの絵柄のものが販売中。

「福祉史」などと聞くと、何だか縁遠いものと思いがちだが、この本はその歴史を堅苦しく説明したようなものではなく、根本的に「町歩き」の本になっているところが面白い。ここに出てくる町は、四谷鮫河橋、上野万年町、滝野川、巣鴨、本郷、麻布永坂町などなど。これらの地名にピッと反応する方も多かろう。
装画の仕事1


久しぶりに、本の装画(表紙の画)のお仕事をいただいた。それも重なるように2作。1作はゲラを読んで描きおろさせていただくことにした。それがこの画。残念ながら私のスキャナーにはいりきらない横長サイズなので、両端がだいぶ切れてしまっている画像だ。原画とカヴァー見本(装幀 中山銀士氏)は、5/30まで、「ピアニシモな建築たち」の展示のほうに陳列してある。
著者は小説家の山田宗樹氏。(もうすぐ上映される「嫌われ松子の一生」の原作者。)私が担当した本は、「ランチブッフェ」という短編小説集。6月に刊行予定(小学館)である。書店に並んだら、是非手にとって見て下さい。
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