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N的画譚

N町在住、陋巷の名も無き建築物を描くneonによる、日日の作画帖です。
海辺の紅灯 その4
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だいたい仕上がりに近くなってきました。
でもやっぱり画像では色が少し違う・・・
だいぶ調整するのですがどうしてもね。。。

タイトルは、展示では「雨後の夕暮」とかに
しようかなぁと思っています。

さて、今現在は今年の展示のメインとなる(筈の)
三枚の組み画(?)に取り掛かっています。
次回以降にまた。
海辺の紅灯 その3
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少しずつ装飾などを増やして、
風化は進んでいるけれど、建物の往時の華やかな名残を
見残した夢を紡ぐように、描き入れていきます。

(スキャナーの調子があまり良くないのか、調整しても
色が原画とどうしても離れた画像になってしまっています。
かなり粗くもなっていますが、実際はもう少し柔らかい描き味です・・・)
海辺の紅灯 その2














少し、建物が風化してきました(笑)。

次回に続く。
海辺の紅灯 その1












好評を頂いておりますバーバー(笑)の画のほうは
8割がた描いたところでちょっとお休みです。
(ギャラリーツープラスのフェイスブックでいいねを押して下さった皆さん、
ありがとうございます。私は今のところツイッターもフェイスブックもやっていないので・・・)
少し寝かしておくと熟成して好い味になります(嘘)。

それは冗談ですが、仕上げる手前で置いておき、他の作品と並べながら
調子を見つつまた描くのが何だか常となっています。

今度もまたちょっと可笑しな画ですが・・・
海辺の町はずれの妖しげな一角。
安っぽいピンク色の照明が立っています。
今年は何だかこの安っぽい蛍光ピンクを多用するかもしれません。。
建物の前には紅い破れ傘。

全体はモノトーンに近い色で、
紅灯を際立たせていきます。

建物などはまだまだこれから古びて味が出てきますので
ちょっと経過を見守っててね(笑)。

Bayside Barber また続き
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もうひとつ別の画を描き始めたので、すごく進んだというわけではありませんが、
バーバー続きです。

BARBERの文字が入り、扉越しに真中を絞ったレースのカーテンが付き、
ポールも色が入りました。

前回の画像は少し全体に赤みが強くなってしまって、
少し調整をしました。
今回のほうが実物に近い色合いです。

まだまだ手を入れて、海の向こうには
ガントリークレーンなども小さく見える予定です。
Bayside Barber 続き
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白いジェッソを下塗りして、線描きしただけの画面から
だいぶ進みました。

廃屋のような床屋なのに
バーバーポールが何故か光っている、
そして空模様もあやしくて
でも日だか月だか判らないようなものも
上空に霞んでいる、
生あたたかい木の芽どきの
おかしな風景を描いていきます。
まだまだ色が付きます。
Bayside Barber ~ まだほんの下描き
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4月になったのに寒い東京。

かねてから描こうとしていた海沿いの床屋、
やっと着手。

まだまだほんの下塗り+下描きですが。。。
久しぶりの縦構図で、建物より空部分が多くなってマス。
前作続き その2
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前作続き。
これだけ「もの」の数が少ない画を描くのは
随分久しぶりかもしれません。

色は少し重ねるかもしれませんが、
「もの」はこれ以上増えない予定です。
多分。

先日、偶々ネット上でですが
かなり心惹かれる画家の作品を見つけ
その画面が今とても気になっています。
都内での個展は終わったばかりのようで
ちょっと残念です。
是非、そのうち実際に見てみたい。。。
私より、少し年若い方のようでした。
前作続き その1
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前作の海面に
何かが・・・・・・(笑)

次回に続きます。
下塗りの海面












暖かい日が続くようになって、
漸く体調が好くなってきたような感触です。
寒い時期は本当に苦手な身体だなぁと感じてしまいます。
そうも言ってはいられないのですが・・・。

新しく描くためのパネルも纏めて届いたし、
桜も咲き始めたし、気持を奮い立たせて頑張らねば。

細長いM6号サイズで新しい画に取り掛かることにしました。
下塗りを重ねて、思う色合いに近づけていくところです。
まだまだその色にはなっていないので、
調子を見ながらの日々です。
京浜bay その2












前回の画の続きです。

少しずつ描き進んでいます。
線がまだきちんと描けていませんが
次回以降纏まってきます。
京浜bay その1












少し前の「ケイヒンの匂い」という記事で出したラフの本描きを始めました。

構図はほぼそのまま。
海の部分の切り取り方が面白い形になっていると思います。

感傷とそれを拒むような屹立した意思、
wet と tight なものを同じ画面で表現していきます。
遠くに海が見える












ラフ描きだった画をひとつ本描きしています。

今回は建物メインですが、海も遠くに見えて・・・
水平線の辺りだけが明るんでいる、
風だけが吹きすぎる、
どこかで見たような、
それでいて初めて出会う町・・・

海は少しだけしか見えていないけれど、
何処かに潮の香りがするような画にしてみたいものです。
前回続き 町工場沿いの道 その2











前回続き。
だいぶ仕上がって来たところです。
画像より実物のほうがやわらかい雰囲気です。多分。

何度も通ったYという町のシンボル的な町工場の一つですが、
この敷地のなかには、鋸屋根工場もあって、
都内でもこんな建物があったのだと感動するのです。

暑い日盛りの午後をイメージして、
色も抑え気味に、私としては辛口に描いてみた・・・かな。
(スキャナーの都合で左右が多少切れています、すみません)

展示も来月に迫ってきました。
次回、出来上がったDMの画像とお知らせをアップ致します。
町工場沿いの道












工場をひとつ背景のなかに描くのも好いが、風景の中のものとして
辺りの雰囲気、空気とともに描くのも好きだ。

町工場などというものは、普段の生活ではほとんど意識しない建物だし
いつもこういう所を通っているとしたら、単なるありきたりの風景にすぎないだろう。
商店や目新しい住宅などにあるような華もなく、
多く灰色で殺風景なものでしかないかもしれない。

だが、そうしたありふれた風景のなかに、時に
はげしく郷愁を感ずることがあったりする。
それはその日の空模様や空気の匂いや、それらからふと喚起させられる
過去の切れぎれの想い出など、それらがないまぜになって
ふと記憶の遠いところから、何かを一瞬運んでくるのである。

いつか見たような、でも現実の世界でもないような
そんな景色が画のなかにだけ在る。


(画は、いつものように まだ中途で未完成です)
愛しのK鉄工所
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長い夏休みももう終盤。
相変わらずまだ暑いが、朝などちょっとばかり涼しいと「今日は描く~」という気が湧いてくる。
で、日中やっぱり自分の部屋に西日が容赦なく当たってくると、萎える(笑)。。。
それを繰り返しながら、何とかやっています。

さて、・・・
この画の建物。これを見に行ったのはもう昨年の秋。
今まで取材した町工場の中でも、すばらしくチャーミングな忘れ難いもの。
小さな町の鉄工所。
しかし、画にするには半年以上かかったわけで。。。
とにかくチャーミングに!を前面に、構図を作り描き始めています。
まだまだ途中で(いつもすみません)、これからちょっと面白い展開をする予定。
ブログにそれをアップするかは未定です。

昨秋、前回の個展が終了した後すぐに町工場の取材に取り掛かったわけですが、
もう会う工場会う工場が素晴らしすぎて、多分描ききれない。
一年ではやっぱり足りないと感じています。
個展では、そんなワタシの町工場ラヴ(笑)な雰囲気が横溢しているかと思います。
志免炭鉱竪坑櫓











暑い日が続きますが、早朝の空の色がほんの少し秋の気配になってきているのに
微かに気付くこの頃です。

制作、淡々と進めています。

いつも描くモチーフは、ほぼすべて実際に現地で見たもの、なのですが
たまに例外的にそうではないものもあり、昨年も一枚だけ、写真をもとに描かせて貰った画を展示に出品しています。
今年も、1点だけそういう作品を出すことになりそうです。

もうだいぶ前から拝見している「廃墟徒然草」というサイトがあります。
よくある廃墟趣味のサイトとは趣を異にした、非常に深くて素晴らしいサイトです。
詳細は御覧になって頂きたく思いますが、軍艦島のレポートを頂点として、
そのお仕事には深く敬意を捧げるものがあります。
写真もとても素晴らしいのです。

その中で、はっと目を奪われたのが、福岡空港の近くに今も残る
志免炭鉱の産業遺跡とも言える「竪坑櫓(たてこうやぐら)」の写真でした。

町工場という括りに入れるには無理がありますが、
それでもどうしてもこの非常に魅力的なフォームを描いてみたくなり、
ご本人にも許可を頂いた上で、参照させていただきました。

画像検索すると沢山の写真が出てきますが、やっぱり廃墟徒然草さんの写真が
私には好みでした。正面からの写真はやはりこの形状の面白さが
ストレートに伝わってくる気がしたのです。

画は、まだまだ途中です。
これから建物の風化が始まります(笑)ので、10月の実物展示を楽しみに
お待ち下さい。サイズは小さい(M3号 273×160mm)のですが、
なかなかミステリーな?仕上がりになりそうです。
アイデアが浮かぶ日もある












ブログの更新頻度は少々間延びしているのですが、制作のほうは進んでいます。

しかしこの一ヶ月間、親知らずの痛み→近所の歯医者→腫れが収まったことろで抜歯→の筈が抜けない→大学病院送り→また腫れが収まるまで間をおく→抜歯→激痛4日間→抜糸→やっと痛みが引く・・・という、憂鬱な日々だったのです。
その間ずっと抗生物質と鎮痛剤をこれでもかという位飲み続け、それを緩和するための整腸剤なども飲む・・・という薬漬け生活ももううんざりするほどでした。

やっとここへ来て元のように食事ができるようになり、生き返ったような心地です。

ですが、おかしなもので、片側腫れたヒドイ顔を抱えながら、それでも何とかいつものアイデアクロッキー帳を広げた7月23日(笑)、何故かするすると画の下図のアイデアが一挙に5枚も浮かび(これはワタシにしては多い)、目下その下図を元にガンガン(でもないか)制作中であります。

一日考えていてもまるで駄目な日もあれば、こういう日もあるものなんですね。

いずれも1:2の横長作品ですが、好い感じで進行中です。
暑いけど、頑張る・・・。
都市の暗部












昨年下半期からずっと、町工場を訪ねることを繰り返しているが、9割方は都内の工場で、
それも自宅からはそんなに遠くない所だ。東京にこんなに沢山の工場があることに
驚かされもする。そして、色々な意味で胸を衝くような光景にも出会う。

普段の生活では想像だにしない、たとえば
ある製品がどうやって作られて今手元にあるのか、またどう加工されたり
廃棄されたり処理されているのか、そんなことは考えもせずに当たり前のように々の生活を送っているのだが、
町工場を巡っていると意外と身近な土地で、様々なものが生産されたり消滅したりしているということに、
いきなり気付かされる。

今描こうといしている町工場群は、家から30分程度のところにあるが、
外界との隔離感を匂わせる雰囲気があり、この地区に追いやられた理由も宜える工場たちだ。
都市の暗部とも言える一帯。
だが、近隣のやや高い建物から見おろすと、トタン屋根の累々とつづく眺めは
決して暗さだけでは片付かないような色合いとリズムに彩られて
わけもなく心惹かれる光景であった。

こうした光景を画として仕上げるときには、闇の部分は一旦心のなかに閉ざしておく。
やはり私は、作品としては闇を全面に出すよりももっと
これらの建物たちが奏でている音楽のようなものを引き出したいのだ。
あくまで暗い部分は自分の何処かに踏まえながら。


三枚並べて調子を見る












7月に入って、展示も近づいてきた。
ので、出品予定の三枚をちょっと並べて調子をみる。
出すからにはやはり、てんでんばらばらでは困るし、
モードのようなものが揃っていないとおかしい。

雨の作品も、一応仕上がりと言ってここにアップしたものの、
それからやはり物足りなさが感じられてだいぶ手を入れた。

うーん。
まだもう少し全体に手を加えていかなければならないなぁ。


(画像は今回わざとサイズ小さめです、悪しからず)



7月の展示のリリースサイトは→こちら

★年内の展示スケジュールは→こちら
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