
東京の個展前、最後の更新になります。
明日搬入です。
正直言って此処まで本当に、今年は
息を切らせながらも走り続けた感があります。
最後の作品を漸く今日仕上げて梱包。
ここまでぎりぎりかかったことは、今まで無かったように思います。
何せ京都展示が終わってから東京展までが、本当にあっという間で・・・
気を抜いている暇がなかった・・・です。
でも、何とかすべての準備が整い、明日は陳列作業です。
搬入陳列作業は、どんなに疲れていようとわくわくするものです。
これまで狭い部屋でちまちま作っていた作品たちに、日の目を見せてやるのは
晴れがましいし、どう見せるかを工夫するのも楽しい作業です。
自分の手元を離れて、距離を置いて見ることができる、
それは或る意味試されるようで心配もあるけれど、
やはり自分の注いできたものを晒してみるのは、
ものを作る上でとても大切な時間です。
さて、カフェー建築を描いてきて、しんがりは
私の愛してやまないあの(笑)円窓たちになりました。
脚色も加えていますので、お含みおきを。
画像より、もう一段パステルで仕上げて
現物は若干深みが出ているかと思います。
すべての作品が、モニターの画像とは一味もふた味も違いますので
是非ギャラリーにお運び下さいますよう、
お願いいたします。
では、お会いできますのを楽しみに。
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2014/08/16(土) 10:21:33 | 途中経過 |
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台風に翻弄された後は、また暑さがぶり返していますが
皆様お変わりないでしょうか。
また前回の続きですが、もう少しおつきあい下さい。
青と赤は、私にとっていつもポイントになる色。
今回も窓の青を印象的に描きたいので
下塗りで工夫してゆきます。
そろそろDMの宛名書きも始めました。
お盆過ぎには順次発送し、ブログにも
個展情報をアップしていきますので、よろしくお願いします。
2014/08/11(月) 10:01:14 | 途中経過 |
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続きです。
真珠の建物は小さくてシンプルなのですが、
中央の窓のデザインが素敵なので、画でもそこが
ポイントになるように最終的に仕上げます。でも
その他の引き立て役部分も面白く描いていきます。
ざらついた壁や経年の汚れなどを描きながら
最後にはもう少し落ち着かせてゆきます。
ただ、説明的に描き込み過ぎないよう、
粗密の割合を少し考えながら。
とにかく最後はこの建物に対する「愛」を以て(笑)
仕上げていくのです。
2014/08/06(水) 10:53:35 | 途中経過 |
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長いことアップしていた前記事の画は、タイトル未定ですが9月の東京展のDMに使用しました。
もうDMも出来上がってあとは配送のみですが、まだ時期的には少し早いので
ギャラリーさんに納める他はもう少し後の配送となります。
今回思い切って印刷会社を変えてみました。
色々と心配もあったのですが、その会社の入稿方法が私にとって
考えられないくらい簡便だったので、本当に今までになく楽になりました。
もっと早く切り替えればよかったなー。
さて、大きめの画が描き終わったので
あとはまたのびのびと、会期まで描けるだけ描いていきます。
京都展が終わってから、ずっと行こうと思って行けなかった
都内のとある町に出かけて、気になっていた建物を漸く取材することができました。
本当に小さなスナックなのですが、とても画的には惹かれるものがあり
隣接の床屋(何と理容キューピーという屋号・・・)との組み合わせも好く
どちらもかなり実物は妖しげな感じがしないでもない・・・素敵な(笑)建物でした。
真珠というのは、左のスナックの方の屋号です。好いですよね。
画はまだ線描きの状態です。
上が切れてしまってすみません(汗)。
途中経過をだいぶカメラに収めたので、これからまた
少しずつアップ致します。
コメント欄はまだしばらくスパムの様子見で閉鎖しますが
展示が近づいたら、また開けたいと思います。
よろしくお願いします。
(画の下に敷いている布は、古布の木綿。こういう格子の古い木綿が好きです・・・。
2014/07/28(月) 19:34:42 | 途中経過 |
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まだもう少し続きます。
線を描きおこしたら、少しずつ建物を立体化?していきます。
でも全部写真のようにクリアにするのではなく
あくまで心のなかの風景なので、省くところは省いていきます。
煙突など、画にリズムを刻んでくれるものは
大事に描いていきます。
さて、ようやく次回は
町に灯りが点りそうです。
*****
スパムが多いため、コメント欄は只今閉鎖中です。
よろしくお願いします。
2014/07/15(火) 11:05:56 | 途中経過 |
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さみどりの目眩く季節となり
京都展示までほぼあとひと月となりました。
会期近くなってくると雑用が多くなって、実際に描く時間は
ほとんど無くなるので、使える時間を有効に使わなくてはなりません。
解っているのですが、段取りを考えているうちにぼんやりしていたり。
若い頃はもっと仕事が早かったのになぁなどと思いながら、
準備を進める毎日です。
さて、今回の画像は、作品の一部分を切り取ったもの。
全体は展示でお見せします(笑)。
部分ではどこの建物か分かりづらいですし
この画はそのままを描かずに一部実際とは改変しています。
でも、もしかしたらあそこかなと思われる人もいるかもしれません。
実際にはもうこの町は機能していない町で
廃墟とは言い過ぎかもしれませんが、「楽園」という華やぎは
失われてひっそりとしています。
無くなった建物も幾つも・・・。
まあ、私の描いているのは実物そのものではなく
いつも自分の中で噛み砕いたものを表現しているので
場所探しは意味ないことなのです。
人々の様々な想い出を秘めて
建物たちは無言のまま、時間のなかに埋もれ廃れていくのです。

前作、下塗り中の画像です。
これからもっと細かくディテールを描き込み
形も整えて、経年変化の廃味(笑)も出て
ますます妖しくなっていきますので
もう少しお待ち下さい。
京都展のDMも只今印刷中です。
こちらももう少しお待ちくださいませ。
★個展「幻燈街」2014@京都きんせ旅館
5月28日(水)~6月1日(日)
京都島原 cafe&bar <きんせ旅館>

漸く色々なことが一段落再始動となり、また作品の途中経過を
アップできる状況に戻ってきました。
新学期しょっぱなからトチ狂ったとは、
我ながら可笑しいのですが仕方ないのです、本当に
この描こうとしている建物は実際トチ狂っていました・・・。
この建物は、種々の建物を無理やりくっつけてみたような
全体像のつかみにくい、見るからに妖しいもので、
然しながら部分部分はいやに凝り凝りに凝りまくっており
色も(これから付けていきますが)基本は
くすんだ朱色と灰色がかったピンク、
そこに錆と剥落と崩壊とが合わさって得も言われぬ
雰囲気を漂わせているのです。
何処を録っても面白いので、描く場合にどう切り取るか
散々迷いましたが、まあ一番メインとなる角を先ずは
描いてみることに。
此処だけ見るとそんなに変態チックではないのですがねぇ。
現物を見たい方は、情報はこっそり教えますので連絡下さい(笑)。
まだ残っていればの話ですが。
★個展「幻燈街」2014@きんせ
5月28日(水)~6月1日(日)
京都島原 cafe&bar <きんせ旅館>

桜が咲き始めました。
染井吉野の透明感のある明るさは
春への嬉しさと共に、儚い幻のような切なさを運んできます。
画のほうも、そんな気持で少し切ない仕上がりに…。
★個展「幻燈街」2014@きんせ
5月28日(水)~6月1日(日)
京都島原 cafe&bar <きんせ旅館>

2月も早半ばを過ぎ、苦手な寒さに何とか堪えつつ
後もう少しで3月だ・・・と思いながらお弁当作りの早起き生活を続けています。
ほんのすこしずつ、夜の明けるのが早くなっていることが
何より嬉しい。
3月中旬までは、小さいサイズの画は少し置いておき、
大きい3点を仕上げることにしました。
そのほうが後で気持が楽なので。
五月の京都の展示を決定した後に、描きおろす画に加えて
あの作品をもう一度焼き直して出したい、という想いが湧いていました。
あの作品、というのは「Apartment」という展示(2011)をした時に出した
京都の五番町に嘗てあった建物を描いたもの。
現存の姿を私は拝することができましたが、その翌年くらいに解体されてしまいました。
素晴らしくデコラティヴな装飾が施された建物で、
カフェー建築の極みのような姿でしたが、近年はアパートとして使われていました。
この作品は今見るとやはり色々想い出もあり
しかし描き込み足りない部分も見え、再度リニューアルさせてみることにしたのです。
窓の装飾ももう一度手を加えたり塗り潰したり、
漫然としたものにならないよう、また
うるさくなり過ぎないように気をつけて、まだまだ作業は続きます。
5月にはこれがまず玄関で出迎える作品になるかも・・・。
*ちなみに、この画像は作品の一部分です。