
ヘルタースケルター 5作目。
ちょっとモノクロっぽい、(でも原画は背景に淡桃色がごくほのかに匂います)
大人の?ヘルタースケルター。
屋根はちょっとチューリップハットのようでお茶目です。
さて、展示の日程が下記のように決定です。
大倉ひとみ小品展 「HELTER SKELTERS」
3月24日(木)~4月4日(月)
@根津 cafe NOMAD (HPはありませんが、検索すると食べログなどに情報あり)
文京区根津2-19-5 千代田線根津駅1番出口より徒歩1分
14:00~23:00
3月30日(水)休み
2006年に、初めて根津で展示をしたときにお世話になったcafe NOMAD。
今年の年賀状で、「企画で展示をしませんか?」という有難いオファーを頂いていたのでした。
ちょうど桜のほころび始める頃。是非お散歩がてら、美味しい珈琲を飲みがてら、
展示を覗きにいらして下さい。

さて、今回より画像ががらりと変わります。
LA BOTTEGAさん発注の画10点は既に出来上がり、現在nidoのもとでオリジナル額制作中。またそれが出来上がりましたら、ご紹介していきたいと思います。
さてさてこの何だかワカランような建物。
これを昨年から描きたくてたまらなかったのでした。
秋の個展(@銀座ギャラリーツープラス)では勿論予定通りバー・スナック系の陋巷チック建物画の新作を展示致しますが、実はその前にできれば春頃に、地元で小品の展示をしたいと考えていたのでした。
昨年6月、いつも拝見している建築家の秋山東一さんのブログ「aki's STOCKTAKING」に「Helter Skelter」なる記事がアップされたのです。それを見た時、そこで見た不思議な建物のお茶目さに瞠目!
そしてそのリンクを辿っていくと、出てくるでてくる沢山のバリエーション。。。
「ヘルタースケルター」とは、主にイギリスなどの遊園地にある、螺旋状の滑り台なのです。
原義を辿ると、「混乱」とか「しっちゃかめっちゃか」の意があるそうで、ビートルズの曲のタイトルや、岡崎京子の漫画にも同タイトルのものがあるのですが、それらはひとまず置いておいて・・・
とにかく理屈抜きに気に入ってしまいました。
その末広がりのタワーめいた形状。
原色使いの楽しい色彩、デザイン。
上って高い所から滑り下りてくるという遊具のシンプルな構造。
非日常の祝祭的キブンに溢れた愉快さ。
そして、組み立て解体移動可能な、ジプシー性、バラック性?。。。
小さなサイズ(葉書程度)で色々なバリエーションのこれを描いて、ずらりと並べてみたい衝動にかられまくり、
他の仕事が一段落したので、ようやく着手。
これが一枚目です。
言わばオーソドックスな基本形。
デザインは、実際にあるものを参考に、色や形でオリジナルに遊んでみたいと思います。
そしてバックも、夜や雷や、海景や夕景などなど・・・
20枚位は描いてみたいと思っています。
それと、ふと先日気付いたこと・・・。
何か、かの浅草十二階(凌雲閣)にも似ているではないか??
この想い付きには独りでちょっと小さく興奮。
一枚混ぜて描いてしまおうか?
妄想が先走ります(汗)。
そして展示ですが・・・、タイミングの好いことに、今年の年賀状で或るオファーをいただき・・・。
また詳細は決まりましたらお知らせします。

もう今年も余すところ数日。
作品の制作は変わらず続けています。
今年の5月にnidoとのコラボ展「Tiny Posters」が終わった時点で、実は来年の展示のオファーを頂いていたのでした。
(展示詳細は来年中盤以降、確定次第お知らせします。作品についてのお問い合わせは、現時点では拙ブログにコメントでお願いします。)
千葉県成田市にあるアンティーク+ギャラリーの「LA BOTTEGA」さん。今年同様の作品を、10点ばかり作って貰いたいという御注文を頂きました。レトロな建築や喫茶店に造詣が深いオーナーさんと、何度か打ち合わせをして作品のデザインを練り上げたうえで取りかかっています。オーナーさんの許可を頂いて、このブログでその経過画像を何作かアップ致します。
写真は、小さな板に描いた原画と、いつもより丁寧に(笑)作った画のラフと額デザインの下図。
これからこの図に基づいて、nidoにガラス額を制作して貰います。
今回は「Bar cherry」。
このシリーズも、かなり数を作ってきたので、だいぶイメージが作り易くなり、アールデコな雰囲気と和のイメージをmixさせた、ネオ・レトロ(どこかで見たようで、でも新しい)なオリジナルな作品になりそうです。

個展の折に「星屑アパート」をお買い上げ下さったお客様のOさま。nidoコラボの時にもおいで下さって、1点お求め下さったのですが、今回の作品も「是非nidoの額を」ということで承りました。個展終了後、額のデザインを考え、いつものようにnidoと色やガラスの種類を打ち合わせ、先日出来上がりました。
今日はそれをOさまに納品して来ました。
というのもOさまのお宅は小石川。根津からはひと山越えた同じ文京区内。お送りするよりも安全な御手渡しで・・・という運びに。
早速御覧頂き、気に入って頂けたようで、一安心。描き手としてもうれしい瞬間です。
額のデザインは、今回は色を控えめにして、画を引き立たせるようなもの。
でもnidoらしいあたたかさとセンスに溢れています。
叔父様がすばらしい油彩の描き手であるOさま。壁面にはファンタジックな叔父様の画がいくつも。
そのお部屋の一部で、この画も一緒に小さな物語を奏でてくれたらなと思いながら、帰路につきました。

今日の画は途中経過ではなく、一応完成作(久々)。
珍しく深紅なバック。
紅い画、を一枚描きたかった。
あか、という色がまず先にあって、それからモチーフを探したのだが、
そうだ、あれがあるではないか、とハタと想い出したのが、かもめアパート。
いや、想い出したというより、ずっと描きたいと思いながらうまく自分なりの解釈ができなくてそのままにしていた、という方が正しいか。
それがふと、あかという色を想い描いてこの建物を重ねた時、不意にああこれだというものが即座に出来上がったのだ。それが好いのか悪いのか判らないが、一気に下図も出来、描くのも一気に。
不思議なものだ。
かもめアパートは或る地方都市に残る、旧赤線のカフェー建築の建物だが、もう長いことアパートとして使われているようだった。しかし、アパートとして間借りするには常人はちょっと勇気が要りそうな?非日常な雰囲気を匂わせていて、現在どのようになっているかは確かめられないままだった。
華やかな紅色系の豆タイルでびっしり埋め尽くされている1階と対照的に、2階は欄干のついた純和風。
そのアンバランスさが魅力的でもあった。
2階部分に掲げられていた錆サビの看板も、印象そのままに描いてみた(実際とは色々異なります)。
個展(ついに来月の今日から!)にて展示予定です。

前の記事で線描きだけだった画、少し描きすすみました。
モルタルの建物を描くことがかなりありますが、今描いている描き方は何だか、古い小汚い感じを出すのに適しているような気がすることがあります。
と言っても特に難しい描き方ではなく、アクリル絵の具とパステルで塩梅していくだけなんですがね。
このアパートについては、ブログで拝見しているRさんの写真で見てあっと思い、詳しい場所を教えて頂いたもので、まだまだ描きこんでいきますが、ほんの少し雰囲気は出てきたか・・・もしれません。
はらわたにどすんと鈍い衝撃を受けたような・・・(変な喩えですが)そんな建物群なのであります。
(Rさん、やっと1年越しで作品化できそうです。ありがとうございました。)

夏風邪をひいてしまい、咽喉の痛みが治まってきたら乾いた咳が出続けて、寝しながしんどい。
皆様もお気を付け下さい。
五番町の元遊廓だったアパートを20号サイズで描いているが、この建物は色硝子をこれでもかというくらい使っていて、そのアールデコなデザインと共に驚くばかりなのである。何とかそれを描いてみたいのだが、画にしようとすると、すべてそれらを描き入れるのはどうもうるさい。何処をどこまで描き、色はどこまで注すか、またはどこまで色を消すか、線の細さはどうするかなど難しいところだ。描いたり消したり、全体を引いて見ながら少しずつ丁寧に調子を見なければならない。
しかし、この建物とこの色硝子にはやはり想い入れもあるから、硝子のひとかけらずつ、大事に描いていくのは心満つる作業でもある。選んでゆく色ひとつひとつに、自分が投影する。
並行して、もうひとつ別の作品も漸く下地を作り始めた。
今回は3枚、20号サイズで描こうと思っているので、なるべく同時進行に描き進めたいので。。。