
建物の正面からの構図というのが好きである。一番平面的な構図なのだが、そこがいいのである。というか性に合っているのだろう。この画は97年に描いたもの。本当は色も付いているが、手元になくて、これはコピーなのだ。だが、どうもモノクロのほうが格好良く見える。
実は今日は違う画を用意していたのだが、ここにもコメントを下さる
GG-1さんの「Roc写真箱」にアップされた写真
http://Roc69.exblog.jp/tb/2794965
に感動してしまい、その余波で、この画のことを想い出したのだ。
この画のモチーフは、千住柳町にかつてあった建物。旧遊郭であるが、その後普通の住宅になっていて、ひそやかに息をしているといった感じであった。それを「廃味」を濃く出して描いたもの。この頃の線は、まだまだ遊びもなく、息をつめて描いていた感がある。長い鍛錬期だった気がする。
GG-1さんのおかげで、曙ハウスの画のほうは、頭の中ではほぼ出来上がってしまった。
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