
遠くから見えるネオンの町が好きである。私の生まれ育ったところは丘の上だったので、自分の二階の部屋の窓からは、横浜マリンタワー方面の灯りがパノラマのように見えたのである。ネオンは赤や青や緑に光っていても、電光だから透き通った色に見える。この色を画に描くにはどうやったらいいのだろう。
96年に新橋のギャラリーで二人展をしたとき、「Neon」というシリーズものを出した。このときは、NTラシャのエキストラブラックという真っ黒な紙の色をそのまま背景にして、水彩と色鉛筆で古い建物を光っているように描いた。だが、やはり技法的には不完全なものだった。
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