
先日来、家の近所の界隈をゆっくり歩いたり案内したり(されたり)する機会が何度かあった。狭い範囲なのに、廻ってみるとまだまだ通ったことのない路地や気づかなかった味わいのある家、佇んで眺めてみたことのなかった建築などに不意に出会ったりする。そして改めてこの町の奥深さを想う。
このところの長雨でじっとり湿った路地には、まだ時々土の部分があったりして、アスファルトで覆い尽くされた通りより、翳りの部分を保っている。その翳りは何とはなしに心地よく、明るすぎる大通りよりずっと優しい。路地の奥の奥のほうはぼんやり霞むようで、遠い記憶を辿るかのようだ。
今日の画像は、そのごく近所の小さな平屋の家並を描いたもの。勿論随分換骨奪胎しているけれど、かわいい扉があって、大好きな一角だ。背の高くない私には、とくにこんな家にとても親しみがわく。
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