
春先に谷中を歩いていたら、こんな家があったのだ。二階の上の物干し台と思しき処に、アンテナが妙に沢山立っていて、まるでアンテナの背比べといった感じ。何だこれは。。。と見ているうちに、そのアンバランスが可笑しくて、どことなくかはゆらしくも見え(この仮名遣いは萩原朔太郎のパクリ)、どーにもこーにも描いてみたくなった。下町の家々のアンテナは、思いも掛けないところから延びていたり、変にアンバランスに長かったりと、面白いアクセントになっているのが大好きだ。そしてそれを画のなかに、細い線で描き入れるのはとても愉しい作業だ。
春先の好日で、青い空にアンテナが映えて、「アンテナ日和」というタイトルのほうが先にできていたような。。。
[アンテナ日和] 12×12㎝ 画用紙にミリペン、筆ペン 2006
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