
都市の夜の電光の眩しさは、度を越していると思わずにはいられないが、私が小さい頃から住んでいた家の窓からは、港のほうの夜景がよく見え、灯台代わりのマリンタワーの光が廻っているのを、飽きもせず眺めたものだ。京浜の工業地帯の無機的な眺めも、夜は一変してこの世ならぬ電光の夜景となり、それもひどく美しく見えた。
そんな景色を描きたいと思うとき、なかなか巧くいかなかったのが「光る電光色」をどうやって表現するかということだった。拙いながら自分なりの描き方をようやく見つけて96年にNeonというシリーズものを描いた一枚がこの画。根津のお祭りの時の、ぼんぼり提灯の色にも少し通ずる気もするような。。。
[街のネオン] 20×15 1995
黒い紙に顔彩、パステル、色鉛筆
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