
この画をアップするのに好い季節になった気がする。
2003年の個展のときに出品した一枚。タイトルはそのまま個展のタイトルとも同じ。遠景の街、といった意味合いであるが、おんがいという響きが好きなのだ。
モチーフは何処というものはないが、生まれ育った横浜の丘から眺めた景色が、やはり原風景にあるのだろう。
この画は、銀座で通りすがりに入って来られた方が気に入って下さり、その日はお帰りになられたものの、翌朝電話で「どうしても欲しいので・・・」と仰有って買って下さった。その後もいつも展覧といえば地方から来て下さる。そんな数少ない稀有な出会いも、私の細々とした画の歩みを何処かで支えてくれている。
[遠街] 727×500mm 2003
麻紙ボードにパステル、アクリルガッシュ、顔彩
スポンサーサイト
| HOME |