
横浜に生まれ育った私にとって、「ふるさと」は勿論横浜なのであるが、「ふるさと」という言葉からイメージする景色はどうも違っていた。たとえば嘗てNHKで放映していた「新日本紀行」などで垣間見た、寂しい日本海側の景色。何故か十代の頃から、そんな景色に惹かれるようなところがあった。
平成元年に結婚して初めて赴くことになった土地が、新潟県の上越市は高田の町。何もかも初めてづくしの生活だったが、心に抱いていた「ふるさとのイメージ」がまさに眼前に拡がっていて、この越後の小さな町で暮らした4年間に見た風景は、今も鮮明にまなうらに焼き付いている。
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