
過去の作品にはあまり拘らないたちで、展示が終わってしまったりすると何処へしまったか忘れたり、記録をちゃんととっていなかったりするものもあって、後からあれどうしたっけな・・・と探し回る体たらくである。
そして、最近は少ないが、完成しないまま、日の目を見ないまま捨ててしまった作品もある。
その一枚がこれである。
画像で見ると何だかちょっとはマシに見える気もするが、それは画像に騙されているせいである。自分では、この作品がうまくいっていない理由はよくよく分かっているのだ。
特に画面下半分の建物部分を、よく練らないうちに描き始めてしまい、
途中でどうにもこうにも行かなくなって来たのである。何となく雰囲気で誤魔化そうとしたが、やはり駄目であった。で、描いた当時(2000年頃)はアクリル絵の具も余り使っていなかったので、上に絵の具を重ねて直すこともできずに、結局破棄してしまったのだった。
捨てる前に写真だけ、何故か撮ってあったので、今になって少し再検討して、また練り直してみようかともちょっと思ったりする。でもだからといって、とっておけばよかったとはあまり思わない。過去の作品がこれからの作品の土台になればそれでいいと思ってしまうからだ。
モチーフにしたのは浅草の花やしき裏。
祝祭的な感じに、一抹の哀しみが滲み・・・と、気持ちだけはできていたのだが、それを表現しつくすのは、やはり難しい。
タイトル無し
確か12号くらいのサイズ 2000年頃
麻紙ボードにパステル、顔彩、岩絵の具等
スポンサーサイト
| HOME |