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N的画譚

N町在住、陋巷の名も無き建築物を描くneonによる、日日の作画帖です。
廃街


クリスマス気分のまだまだ抜けきらない街、人びとのさんざめき、きらめく電飾。それを否定してしまうつもりは勿論ないのだが、あまりに明るいそうした街角に出たとき、何だか面食らうような気持ちにもなる。現実ではないような気がしたりもする。
で、今日の画は我ながら暗いです。まあお許し下さい。変わり者なんです。
これも現存しない、棄ててしまった画の一枚。でも、少し今見ると思い入れがないこともないか。

タイトルもない画なのだが、こうした廃墟のような町を描いたものはよく「廃街」というタイトルを付ける。これを描いたのは2001年頃だったか。廃れてしまった歓楽街、というイメージで描いたのである。
今はこうした、暗さを前面に出した画はほとんど描かない。というか、こうした暗さは内部に秘めていればいいかなという気持ちか。年齢的なものもあるだろう。画面にはもう少し淡々としたものを出したい。
しかし、こういう非現実の風景、或いはそれに似た現実のすがれた風景に惹かれる気持ちは変わらない。来る年も、やはりひっそりと廃れていく町を歩きに行くだろう。


[廃街] P12くらい 2001頃
麻紙ボードにパステル、岩絵の具、顔彩、墨など
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