N的画譚

N町在住、陋巷の名も無き建築物を描くneonによる、日日の作画帖です。
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桜さくら



谷中の桜ももう満開のようだ。
染井吉野の透明感のある薄紅いろは、やはりとても美しいと思う。

今日の画像は、3年ほど前に、友人の邦楽リサイタルのチラシのために描きおろしたもの。中央部分にはタイトルや演奏者、日時などの文字が入った。上野にある、旧東京音楽学校奏楽堂での演奏会だった。

友人の希望で桜と太鼓橋を描いたのであるが、桜は画題としても大変好きなもののひとつだったので、久しぶりに胡粉を溶いて描きあげた。透明感のある桜を描くには、やはり胡粉が一番好いと今でも思う。
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飾り枠のデザイン-その2



幻となった仕事の「飾り枠のデザイン」その2です。

花街の名前を囲む筈だったこれらの枠。
花街の建物は和風から洋風、また和洋折衷など、様々な意匠を凝らしたものがあり、それらに深く惹かれていた私は、飾り枠にもそうしたものを反映したいと思ったのでした。

どこか「夢」のようなものを湛えている建物たち、
そして或る意味「夢」の場所だった町の記憶。
そしてそれを画のどこかに偲ばせたいと思っているのです。
ほんのり


根津教会で展示した小品のなかで、一番「欲しい」声が多かったのがこの小さな画。特にどこというモチーフのない、でも何処かで出会ったことのあるような小さな町角。春の日暮れのような、ほんのりした色合いが好まれたのでしょうか。

これは2年ほど前に一旦描いたものを、また出してきて描き足したり、色を変えたりしてみたのです。色硝子や臭突、市松のタイル模様を加え、甘さもあるのですが、裏町の寂れた歓楽街ぽさも出してみたのがneon的とも言えましょうか。

昨日今日と暖かくなって、何となくこの画に近いほんのりした感じが空気にも感じられます。そしてこの画は綺麗に額装して、来月お嫁に出すことになっています。


[町角] 2005 14×18cm
麻紙ボードにジェッソ、パステル、アクリルガッシュ、色鉛筆、ミリペン



4月の作品展示予定は、前エントリーかこちらを御覧下さい。
飛び入り参加の展示のお知らせ



ご無沙汰しておりましたが、今日は飛び入りの参加となった展示のお知らせです。

4/3(火)~8日(日)、文京区千駄木2-49-10,
ギャラリーSD602 KINGYOにて
まちの木霊 プロジェクト2007
という展示が行われます。

ひょんなことから(この経過はおいでになった方にだけお話致しマス)この展示に拙作品も出品させていただくことになりました。

出品作品はいまのところ、「くすみを帯びた色」でアップしました画、また新年用にアップしたアドバルーンの作品を予定しています。

桜が見頃かどうかはあやしいのですが、是非お散歩がてらお出かけ下されば幸いです。他の参加者の皆さんも大変バラエティに富んだ皆さんのようです。そちらもお楽しみにどうぞ!
お知らせ

今朝(3/11)、実家の父が逝去いたしました。
ガン闘病中ではありましたが、昨日も言葉をかわし、「また来るからね」と言って別れたのが最後になりました。
几帳面な人で、何十年も欠かさずつけていた膨大な日記と、枕元にあった病床メモの細かい字が、それを物語るようです。

しばらくブログ更新は滞りますが、落ち着きましたら再開いたしますので、またどうぞよろしくお願い致します。
飾り枠のデザイン-その1



幻となってしまった仕事が嘗てあった。

或る本の小見出しに、すべて異なった飾り枠を付ける、という大変魅力的な仕事の依頼が来たことがあって、心血注いで?描いたのだったが、結局その企画がおじゃんになり、手元には試作が残った。

細いペン画で統一し、枠のなかには本当は色々な花街の名前が入る筈だった。
枚数もだいぶあるので、何回かに分けてアップ致します。
場末のネオン



何だか暖かい日がつづいて、桜の開花も例年になく早そうで、もうお花見気分になっているヒトビトも多いのではなかろうか。
桜のつぼみのふくらむ時期の空気のあえかな感じはとても好きだ。やはり春は心が浮き立つ気がする。

久しぶりに昔(98年)のNeonシリーズから。

こういう安っぽい、ちょっとアヤシゲでもあり、それでも何だか惹かれる場末のネオン街にも、春が来る。。。

これは、とある仕事関連でこうしたネオン風の画を色々試作していたときの一枚で、画面でおわかりのように黒い紙だけを綴じたスケッチブックに描いている。アポロというメーカーが出していたもので、随分愛用させて貰ったものである。


[場末のネオン]  1998 15×15cm
顔彩、パステル、色鉛筆
手製の貝合せ
20070304184021.jpg 20070304200605.jpg
桃の節句は昨日終わってしまったが、一日遅れで季節ものをアップ致しましょう。

これは実家の母が大事に持っている貝合わせ。
私が嘗て描いたものである。
今日実家と病院に行ったついでに想い出して写真を撮ってきた。

まだ私が家に居た頃、誰かの結婚式の引き出物のなかに、大きくてきれいな蛤が入っていた。その中に何かお菓子が入っていたようだが、あまりに綺麗な蛤だったので、我流ではあるが内側に金のアクリル絵の具を塗りこめ、そこに画を描いてみたら何だか可愛い。それでことあるごとに蛤を買ってはきれいに洗い、匂い袋などと一緒にしておいてから色々な画を描いていった。それが写真のように数が溜まると、アクリル絵の具とは言えそれなりに華やいだ雰囲気を演出してくれる。
くすみを帯びた色





久しぶりに少し大きめの画を描き始めた。
と言っても332×530mmくらいなのであるが。

先日解体間近の勝ち鬨の長屋群にまた会いに行った。
本格的な解体はどうやら今日かららしいが、まだ何とか間に合って、路地にも入ることができ、本当に最後の閑けさのなかに佇んでいた長屋たちに会うことが出来た。

今回もとてもつよく感じたことだったが、これだけまとまった長屋群のなかを歩くと、そのくすんだ色合いというものを改めて認識する。
かつてはこうした木と甍の家々の醸し出す、仄暗い、やわらかい色合いが町を造っていたのだ。家々の庇が重なり合うように続き、昼でも暗い細い路地が這い、隣との境はあって無いような近さ。
住んでいる人にとっては快適とばかりは言えないことは容易に想像できるが、だからといって、一点の曇りもないピカピカの建物がいいかと言えば、そうとも言えないだろう。

そしてこうした古い建物をPCの画面で見る機会は多くなったけれど、やはりそうした画像はかなり色合いを調整したりしている場合も多いようで、実際を見ると、私にはずっとずっとくすんで見える。そして少しその中ではほっとするのだ。

今回アップした画はまだ本当に下塗りの途中で、まだまだ色を重ねる予定だが、こんな感じで描いているという過程というのも面白いかと、出してみた。これは勝ち鬨というわけではないが、重なる想いは同じである。何処かなつかしい、あの仄暗さとやさしさを、画面に少しでも出していきたいのだけれど。。。
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