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N的画譚

N町在住、陋巷の名も無き建築物を描くneonによる、日日の作画帖です。
タテモノのカタチ展~予告編*3



さて「タテモノのカタチ」展、予告編はまだまだ続きます。

てなわけで(前記事参照)、思い入れある遊廓建築の画をどうしても描きたかったのだが、いざとなるとなかなか構図も決まらず、とにかく川縁から見た全体を描くということは朧気ながら頭のなかにあったが、その先に進まない。
当初、風のなかに滅びてしまいそうな感じ、というのが浮かんだが、そこ止まり。月日ばかりが経ってしまった。その間親の死がありそれにまつわる雑事があり、画に向かえない時間が多く過ぎ、或る日ふと僅かな時間に、ネタ帳であるクロッキー帳をめくったとき、そうだこの作品はもっと私のなかにある、この建物に寄せる夢のような部分、それをやさしく儚い色遣いで描いたら、と思ったら霧が晴れるようにイメージが浮かんだ。そして、このところ甘い素材は避けていたようなところがあったが、この作品には櫻の花片を散らしてみたくなった。

建物自体が大変特色ある、ステンドグラスの丸窓のついたものであったので、今回はあまりその形を崩さず、具象に近いものにした。この画像のような縦長の窓もそのまま描いてみたのである。
(また続く)
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