
展示では皆様ありがとうございました。
いずれまた今回の展示の後のことを書きたいと思っています。
今回は地元のこと。
私の家の近所で、つい先頃、とても愛着があった建物が、つづけて幾つもなくなっていきました。その中のひとつに、古い住居表示プレートを付けていた家がありました。
私の家は文京区と台東区の境目にあり、そのすぐ近所の家は台東区側だったのですが、かつては「下谷区」と言われた地域でした。もうこの呼称もほとんど見ることも聞くこともなくなっていましたが、この家だけはずっとこの旧い町名を冠した門柱があったのです。
それがいきなり、白いシートに覆われてしまいました。
現場の方に思い切ってこのプレートを引き取らせて貰えないかと頼んだところ、「いいっすよ~」。あっさり許可を貰えました。それがこの画像のもの。ホーロー製です。文字もなかなか味わいのあるものです。
もうひとつ大好きだった近所の赤錆トタンの家も、同時期に解体されました。そして、解体こそしていませんが、根津の宮の湯さんも夏前に廃業してしまったのです。こちらはまだ建物はそのままで、この先一体どうなるのか、詳細はわからないのです。
少しずつ、この下町路地もまた変わりつつあります。
でもやっぱりこの町を愛しているワタシは、どういうふうになっていくのかも、ずっと見届けて行きたいと思っているのです。
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