
毎度ご贔屓をいただきありがとうございます。
で、やっぱり男は好男子でなくちゃあねえ。いえなにその、お前の言う好男子ってのはどんなんだい。ええ?聞きたいかい。おう聞きたいねぇ。さぞかし変な趣味だろうねぇ。うるさい黙ってろぃ。でね、好い男が居たんだよ、十条の長屋にさぁ。背筋がぴーんと伸びちゃって、ちっと煤けてるンだけど、赤銅色の肌がさぁ光るようで男らしくって、ちょいと菅笠かぶって伏し目で無口でクールでもうアタシはひと目でほの字になっちまったんだよ。ちょいと似せて画をかいてみたからさぁ、見とくれよ、ね、男前だろ?やっぱりこうでなくっちゃねぇ。