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N的画譚

N町在住、陋巷の名も無き建築物を描くneonによる、日日の作画帖です。
極私的散歩地図~玉ノ井篇
極私的散歩地図~玉ノ井3-c271


11月に玉ノ井を久しぶりに歩いた時感じたのは、何度行ってもこの辺りは本当に「ラビリンス(迷宮)」であり、すぐ迷ってしまう町だということだった。幾つか訪ねたい建物、現存するか確かめたい建物があって、うろうろしながら探すのだが、あれっと思うと先ほどと同じ路に出たりしてしまう。微妙にくねくねと曲がった細い路が多いせいもあるのだが。
それで、これは再訪する時用に、自分の覚え書き程度にでも地図をつくっておこうという気になった。

地図と言っても「極私的」なものである。

玉ノ井と言えば荷風の「墨東綺譚」なのだが、荷風の書いた戦前の玉ノ井と、戦後の玉ノ井特飲街は場所がややずれているのである。荷風が『断腸亭日乗』に自ら描いた玉ノ井周辺の地図があるが、それをまず参照し、次に現在の墨田区の住宅地図をトレースして重ねるように検証していった。現在玉ノ井を訪ねると、僅かにカフェー風の建築が残っているが、その場所は戦後玉ノ井のほうであり、荷風の時代の地域には、もうそれらしいものはほぼ残っていない。ここにあったのではという推測の域でしかないが、荷風が細かく書き入れていた目印の店なども記してみた。また、11月現在で確認できた建物の幾つかも記しておいた。

ただ、この私の地図に記された事項は、現在個人の住宅になっているものが多い。それでこのブログ上では、明確に読み取れる形にはしないでおいた。悪しからずご了承下さい。何人か同好の士にはこっそりお渡ししましたが、もしどうしても詳細を見たいという奇特な方、おられましたらこっそりと(笑)ご相談に応じます。


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