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N的画譚

N町在住、陋巷の名も無き建築物を描くneonによる、日日の作画帖です。
辛口バラック
辛口バラック


前々エントリーでまだ途中だった画が、一応出来上がりましたのでアップしました。

ここのところ、どちらかというと見た目に可愛らしい建物を描いたものが続いていましたが、今回は少々辛口です。モチーフにしたのは京浜急行の沿線で出会ったバラック群。呆気にとられるほどのすがれ具合で、ほとんど小屋という感じの長屋が線路沿いに軒を連ねていました。
しかし人の住んでいる気配は濃厚にあり、ところどころ破れかぶれのトタンも、何とかうまく継ぎ接ぎしているのです。その、作為の無い造形に、心を素手で掴まれたような、ガンと一発喰らったような気さえして、ああいつかこれを描きたいと思ったのでした。

しかし構図をあれこれ考えるうちに、少しずつこの荒んだ感じが、何処となくサーカス小屋やロマのテントのようにも見えてきて、哀感もあるけれどどこか祝祭的な、そんなイメージもほんの少々加わった・・・かもしれません。



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