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N的画譚

N町在住、陋巷の名も無き建築物を描くneonによる、日日の作画帖です。
朽ちゆく
朽ちゆく289


何度もそこへ立ち返って、自分の心根、或いは創作の在処を探す、
そんな風景があるとしたら、ワタシは何と言ってもこの朽ち果てゆく川沿いの風景を挙げるだろう。
鶴見川に沿った生麦の川縁。もうほとんど海岸といっていい場所だが、
ここに嘗てボロボロのバラック街があったことは何度かこのブログにも書いた。
二十世紀末までこの風景は残っていたが、今は綺麗サッパリ護岸工事が行われ、
こんな風景は幻の光景と化している。

この、湿った、朽ち果てようとする風景をありありと想い出し、
画面に描こうとするとき、
<まとまろうとするな、安定するな、安定する構図のために線を描き足すな>
と或る人に言われたことを想い出す。
そして時々、自分をそうやって揺さぶることにしている。
このうらぶれた風景が、
今尚、多くのことをワタシに向かって語ってくれるのだ。
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