

陽ざしが一段と明るさを増し、夕暮れ時もほんのりした雰囲気が漂い始めるこの季節。
そうなるとご多分に漏れず、私も桜の咲くのが待ち遠しくてなりません。
本物の桜もたとえようもなく好きですが、文様となった桜もこれまたフェチ、というくらい大好きなのです。そして、桜を描くのも。。。
左の画像は、嘗てデザインした桜模様の葉書の数々。
日本画の絵の具である胡粉を使って描いていますので、心なしやわらかな色彩です。
こうしたデザインを考えるとき参考にするのが、昔の着物や帯の柄なのです。
右はアンティークの帯二種。ふたつとも昼夜帯といって、裏側にも柄があり、謂わばリバーシブル。
もともと着物だったのを帯に仕立てたものらしく、少し傷みはありますが、鮮やかで浪漫的な昭和の初期頃のもの。とてもやわらかい仕立てです。
そして、描かれている桜の、はんなりやさしく、そして浮き立つように華やかなこと。
日本人が、いかにこの花を愛してきたかが感じられます。
谷中の桜の木も、日ごとにつぼみをふくらませている様子。
今年の桜はどんなでしょう。
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