
理由がどうのということよりも、見た途端ぐうの音も出ないような、
そんな、ハラワタにずいと響くような建物と出会うことがある。
それこそがおそらく、ワタシが陋巷画日記なるものを飽きずに描いている
根本の原動力だろう。
金松園という、看板の文字も錆と風化で剥げかかった、
おそらくは嘗て中華屋だったと思われるこの建物も、そのひとつ。
荒川区の街道筋にあったもの。今はどうであろうか。
この堂々たるやさぐれ方には、どうにもこうにも言葉はあてはまらない。
そして、あまっちょろいワタシの感傷など、あえなく粉々にしてしまう、
そんな力を持った廃屋なのであった。
*しばらく夏休みのため、更新はお休みです。
8月にまた再開の予定です。
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