
いや~~。
初めてです、人物イラストを担当させて戴いた本が出るのは。。。
・・・ということで、9/1付けで、PHP文庫より、
「お金のしつけ」~子どもの「困った行動」に親はどう対処すべきか~
(あんびるえつこ 著)
が発売されます。

装幀に使って戴いたイラスト、ちょっと小さいので原画をアップ。
あっちのおもちゃが見たいよ~ってな感じ。

文中、章立ての扉頁などにもだいぶ使って戴きました。中はモノクロイラストで、こんな感じです。
とりあえず今回はお知らせのみにて。
次回、著者あんびるさんと、内容のご紹介も兼ねた記事をアップしたいと思います。
PHPの文庫は売れ筋ですので、新刊は一般書店ではかなり扱いがあるかと思いますので、是非思いだしたら覗いてみて下さい。値段も税込み500円です~!
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以前「陋巷画日記」のカテゴリーでアップした「喫茶ルナ」の線画を、麻紙ボードに彩色画として描いてみた。かたちが好きだったので、当初から色を付けた画稿としてみたかったのである。
とはいえ、色数は少なく、ルナの看板のところだけぽっちり赤い、あとはグレーを基調にしたものに仕上げるというイメージも珍しく最初から出来ていた。そういう場合は最も暗い色(黒)の配置に気を配る。それがどこに来るかによって、画面の締まり方が違ってくるように私には思われる。
他の人は知らないが、私のバアイ、一番最初に自分のイメージした色を塗ってみて、そこからまた違う色を重ねてゆくのだが、建物自体もそうであるように、最初はおそらく竣工当時?の、汚れのない新品ピカピカの画になっている。そしてそこから主にパステルで、少しずつ風化の汚れや染み、隙間などを描いてゆく。あたかも本当の建物がそうなってゆくように。
パステルで画が濁ってくると、またアクリル絵の具を重ねて濁りを取る。
エッジがぼやけると、9Hの鉛筆で描き起こす。
それを繰り返して最後に、ミリペンの極細で電線などの最も細い決め線?を描く。
そんなふうに描いているのだが、これは全く私の独りよがりな、誰に教わったのでもない描き方なのだ。ここに辿り着くまで長い時間があったが、しかしまだまだここから変わってゆくとも思う。

折々拝見させて頂いている女性建築家、大内山さんのブログ「大内山雑記帳」に「防犯」というエントリーが出されていて、何だか考えさせるものがあった。というのは、この十年で住宅設計に於ける施主の防犯の意識が、嘗てとは全く様変わりしてきた・・・という内容であったから。
そうなのだなぁ。私が下町や陋巷を歩き始めた昭和の末頃は、それでもまだまだ路地に入ればあけっぴろげな生活が溢れていた。佃に行ったときなど、初夏のせいでどの家も玄関開けっ放し、座敷でごろ寝のオジサンやテレビの音、コドモの遊び声もこぼれ出ていたのだった。
だがもうそれは刻々加速度的に無くなっていっている。
過剰なほどの警戒を、否応なく強いられる場面が日々多くなっている。
町歩きをしていると、不審な目を向けられるというのもよく聞く話だ。
尾久を歩いていて、こんな平屋があった。
無防備で、狭くて小さくて古いけれど、平屋はいつも私に、失くしてしまった色々なものを思い起こさせる。長閑で暢気なあけっぴろげなあの時代は、もう二度と戻ってはこないのだろうか。
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