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N的画譚

N町在住、陋巷の名も無き建築物を描くneonによる、日日の作画帖です。
アンティーク・ロマンティカ
大正ロマン着物女子服装帖344 大正ロマン着物女子服装帖345 _Y4H-0049.jpg










一晩ごとに秋らしくなっていくようなこの季節。
ずっと待ちかねていた本が手元に届きました。我が家から徒歩1分のところにあるアンティーク着物店「Ponia-pon」の店主、大野らふさんの著書。タイトル「大正ロマン女子服装帖」~。

以前にもちょっと紹介したこのお店は、大正~昭和初期にかけての着物や帯を扱うショップで、アンティーク着物ファンには目を離せない一軒。大野さんの審美眼にかなった着物達はどれもうっとりするような代物ばかり。その質の高さ、また大野さんのポニア風コーディネイトも定評があります。
そのファン垂涎のコレクション、コーディネイトがこの一冊にぎっしり。

そして実は、ほんのちょっぴりですが、この本の制作過程を覗かせて頂くという幸せに預かることがあったのです。
着物と帯の単品撮影の現場が、私の家のすぐ近くであるというので、是非にとお願いして半日覗かせて頂いたのでした。普段お店には置いていないとっておきコレクションのうつくしい着物の数々を目の当たりにでき、撮影の済んだそれらを端から畳むお手伝いをさせて頂いたのですが、眼福の至り。。。

中でも、画像アップした縞の散歩着や、本に掲載されている電車柄?の帯などは、そのデザインの素晴らしさ、懲りようにエクスタシーすら感じましたね~、ほんとに。大野さんも、「こういうのに出会えるから、この仕事に命をかけてしまうのよね~」というようなことをぽろりと。。。そこまで惚れてこその仕事でしょう。

大正から昭和初期にかけてというのは、今からは想像できない素敵な時代であったのではと思うことが屡々あります。作家の林真理子サンがたしか、彼女のお母様世代がちょうどこの時期で、「戦争前のこの時代に素晴らしいいっときがあった」というようなことを何かに書いていたのですが、この時期の着物と言い建物と言い、想像を遙かに超えた自由さと浪漫とが横溢していたように思えてならないのです。私の画を描くときにも、こうした色やデザインはどこかに影響している筈です。

というわけで、この秋もどっぷりこの着物の世界にはまりそうな私です。
一番右の画は私がこの秋に試してみたい取り合わせ。柿色+曙色+藤色が主体の着物にモダンな感じの古い帯締めがポニアさんのもの。袷を着始める来月が愉しみです。


夕方写真追加:
昨日今日と根津神社のお祭りで、我が宮永町会の御神輿も、雨にも負けずいなせな男達に担がれ、我が家のはす向かいを出発し、Ponia-ponの前を通り、神社へと繰り出して行きました。この近所は鳶の方も多いので、若い衆の雰囲気も江戸っ子そのもの。好いなあ、やっぱり伝統の気風って。



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