
シンプルな色や形。
そんなものへの憧れがいつも画を描くときにあるのだが、実際描こうとすると色々な要素を入れたくなってしまう。
見たままの素描の積み重ねはとても大事だと思うのだが、そこから自分としてはもう一歩オリジナルな表現を試みたい。だが対象の建築物の存在感や素材感、辺りの空気感、そうしたリアルさを失っては画が訴えて来なくなる。どこまでどういうふうに引き算していくかが、いつも自分にとっての課題だ。
今日の画は川っぷちのボロ錆トタンバラックをモチーフにしたのだが、この建物はアイデアラフ描きを試しながら、どうしてもちょっとモダンな感じにしてみたくなった。形がシンプルでとても好かったので、ボロ錆の感じを出しながらも伊達男な仕上がりにしてやりたくなったのだ。
色数も抑えつつエッジはぴしっと。
そんな感じに描き上げてみたのだが、どうだろう、やさぐれてはいるが一本芯の通った奴になったであろうか。
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