


制作過程、ラストは3枚連ちゃんで。。。
1枚目:前回建物の周りを暗くしすぎた濁りを取るため、バックにグレー+ベージュぽい色をかける。
2枚目:曖昧になってしまった部分部分のエッジを起こす。またばらけ感のあった色をグレー系に少し整える。まだエッジが立つような繊細な感じが足りなかったので、考えた末、鉛筆で周囲などにタイトな線をがしっがしっと入れてみる。建物の中央部などにもひび割れるような感じの線を縦に入れてみる。背景も、明るくなりすぎた部分に再度パステルをかけてぼんやり陰影をつける。
3枚目:搬入日も迫ってきたので、サインを入れて、これでほぼ作業を終わらせた状態。
世界堂のHPの方にも完成作の画像がアップされました。
額に入った状態で見られますのでご参照下さい。→こちら。
展示は29日まで。
ひとつ下の記事↓を御覧下さい。
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引き続き、途中経過です。
前回の時点で潰れてしまった線を描き起こして、あと全体を見ながら最も暗い部分を決めていきます。
暗くする方法は色々あるとは思いますが、今回はやはり黒にしようと思い、パステルの黒、アクリル絵の具の黒系の色(・・・と言っても種々ありますが、「消炭色」なんてのは好いですね~)などを注していきます。
日本画を描いていたときにワタシの嘗ての師匠が、「下図のときにきちんと明暗をつけておかないと、後になって苦労する」とよく仰有っていたのを覚えていますが、建物の場合は特にそれが大事かもしれないなと。まあアタマでは分かっていても、なかなか実際に描いていると上手くいかないものです。
そして今まで乗せていなかった青を少し入れて様子見。
どうしてもこの青は、いつもワタシの画では決め色になるのですが、下塗りでも少し注してみます。最後に乗せるだけでは多分ちょっと弱いので。
次回は一度バランスを見るため、額に入れてみた様子をアップいたします。
次回はだいぶ整ってきます。
*この作品の展示は下記の通り、来週からです。
おついでがございましたらお立ち寄り下さい。
世界絵画大賞 受賞者展
@新宿世界堂本店6F
10/20(月)~29(水) am9:30-pm9:00

またまた続きです。
まだ下塗りです。ここでは珍しく思い切って、がしがし粗いタッチでアクリル絵具を塗り込んでマス。
長谷川利行ばり(笑)。←ちょっと恐れ多いですね。
かなり錆朱色を意識して塗っていますが、これは一応下から少し響けばいいかなという感じで、これから上にどんどん違う色を乗せていくつもりなのであります。
気持ちの向くまま、下図の線も見えなくなる塗り方・・・
さて、でもこれから画面を整えていくのがワタシ的には愉しい醍醐味のある作業。
次回からは画面が少々垢抜けてきます。
(写真はトリミングもせず、全く垢抜けませんが。。。)
*この作品の受賞展のお知らせは、3つ4つ前の記事を御覧下さいませ~。
来週から展示が始まります。

前回の続き。
久しぶりにM20号の麻紙ボードを購入し、先ずは鉛筆で下図の線描き。
次にジェッソで全面下塗り。少しベージュがかった色を混ぜた(と思う)←既に忘れている。。
それから背景と建物の下塗り。
そして少しずつ雰囲気をつくるため、雑にパステルを粗く塗る(というより擦りつけている、という感じ)。背景はあまり色を感じさせないグレーにしたかったので、下塗りに少し他の色を塗っていって深みを出せるようにできたらな~と、ここでは淡い岱赭色をかけた。
その上からアクリルガッシュのグレーをまた全体にかけて調子をみる。
今回はそんな途中のところを撮ったもの。
描いているとどうしても巧い写真を撮ろうという意思の余裕がなく、暗い部屋で上からただパシャと撮っただけ、お見苦しいと思います。四角も歪んでるし。
そして当初は端はトリミングしようと思ったのですが、こうやって広告の紙の上に置いているので、それが何だか可笑しいので、そのまま出しました。
アクリル絵の具とパステルで描く人というのが居るのかどうかよく分かりませんが、いつの間にか自分はこういう描き方になってきています。これから他の画材も使いますので、また次以降をお楽しみに~~(って、そういう人は少ないでしょうがね)。
*この作品「Barracks」の受賞展のお知らせは、2つ3つ前の記事を参照して下さいね~。

今回から数回にわたり、受賞作「Barracks」の制作過程をアップしてまいります。
(受賞展のお知らせはひとつふたつ前の記事を参照)
珍しく20号サイズを描いたので、複数のブログネタになろうかという、さもしい根性で途中経過を何度か写真に撮っていたのであります。
今回はまだアイデア・ドローイングの段階のもの2枚。
上は、自分で取材した写真からだいたい?忠実に線描きしたもの。

お次のこれは、自分なりの下図ラフ。上とかなり違いますね~。
煙突なんか勝手に付けちゃってます。
当初色をこうしようと思って書き込んだりしておきます。(途中で変わることもよくある)
この時点で意識したのは、
遠くから見ても魅力的なフォルム、
私的にはそれは、安定しすぎない構図。寧ろ不均衡な感じ、
というものでした。
次回は麻紙ボードに本描きしていく過程その1です~。
(あ~しばらくネタがあってうれしい)

コロは片眼のつぶれた老犬だったけれど、通りすがる人たちみんなに愛された犬だった。
以前にも一度ブログに書いたかもしれない。
鎖はついていなかったが、何処かへ行くこともなく、いつもヨタヨタと住処の周りを歩いて、通る人にはちぎれんばかりに尻尾を振って(でもその尻尾もヨタリヨタリしていた)、そして向けるのはどう見ても笑顔に見えるのだ。犬の笑顔。
でもコロがいきり立って吠えたりしていた顔の記憶が全くなく、口を半開きにしていつもシアワセそうな顔をしていた奴だった。
それはワタシの幼い頃の話だから、もうコロのいた家もすっかり無くなっている筈だが、時々何故か想い出すのだ。あの頃の夕暮れの空気の匂いと一緒に。
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世界絵画大賞展 <受賞者展>
10/20(月)~29(水) @新宿世界堂本店6F
am9:30~pm9:00
拙作「Barracks」 協賛社賞受賞しました お時間ありましたらご高覧下さい。
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