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N的画譚

N町在住、陋巷の名も無き建築物を描くneonによる、日日の作画帖です。
P15作品現況
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前回のP15作品、現在こんな感じです。

まー、秋までには仕上がると思います(笑)。

これから細部を描きこみますが、今回は全部びっちり描くのではなく、キメどころだけ描きこもうかな。
ここまでだとまだちょっと重い印象ですが、最後にはもう少し軽みもあり、夢もあり、三拍子ラッタッタのジンタが聞こえてくるような、そんな画になったら好いなと。
(う~んならない可能性もあり)
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P15号下図











このところちょっとカワイ系の画ばかりアップしていましたが、ええそうですneonサンそんな甘いばかりじゃアリマセン。やさぐれ系(?)陋巷も勿論水面下で進行中(別に秘密にするこたーないか)。
久しぶりに15号。秋の個展用です。

今回はだいたい下図をつくり、ジェッソをかるく掛け、遠目に置きながら細部は描きながら変えていっています。線がぶれるように少し残ってもいいかとも思っています。

モチーフにしたのはかつての某特飲街ですが、イメージで換骨奪胎していっています。
最初はこのようにシンプルなのですが、今回はかなり浪漫的仕上がりにしてみようかと思っています。
色硝子のなかの小鳥











今年も4~5月の連休に予定しているnidoの展示のための作品も、愉しみながら創り貯めています。

今年は「色硝子の町(仮題)」といった感じにしてみたいと思っています。

私の惹かれてやまない、昭和初期頃のモダンなカフェー建築、それも名だたるものではない、巷の遊興街の建物にも、嘗て驚くような美しい意匠が施されていました。
中でもステンドガラスの窓のデザインにはアールデコの文様も多く、斬新で見飽きない魅力にあふれています。

そんなデザインを参考にしながら、小さな木片(谷中のいろはに木工所さん提供)に画を描いてみています。(この画は直径5cmほど。)

これからこの画を入れるステンドガラスのデザインを考えて、製作はnidoにお願いするのですが、今回は額を付けるというよりも、小さな硝子窓のなかにこの画を嵌めて貰う、といった趣にしようかなと構想中。
モダンで尚かつノスタルジックな空間が出来上がると好いのですが。。。
花びらハウス











たまにはこんなんも、如何でしょう。

ここから小さな物語が・・・
始まるといいんですけどねー。。。
星の宵











前にモノクロペン画でかいてみた画を、ちょっと変えつつ色彩画にしてみた。
奥の家はいつの間にか床屋に。。。


先日、異分野の方からコラボ展示のオファーをいただいた。
3月末に、ちょっと素敵な展示に参加させていただけそう。
また違った刺激を貰えるのではと。。。
そして先ず、好い作品を創り上げて出したい、と。

詳細はまた後日お知らせ致します。
追憶の鳥
追憶の鳥377












少しく遠出して歩いてみた街は荒れ果てて、冬の西日が海風に煽られて弱々しく射し込んでいた。
崖が多いから階段が至る所にあるのだが、その石段のすり減った丸みだけはひっそりとやさしい。

嘗て賑わった巨大な建物がまるごと廃墟となり、硝子張りのエントランスからがらんどうの室内が見え、その向こうに凪いだ冬の海さえ見おろせる。暮れてくれば明るいネオンの付くはずの歓楽街も、落ちそうな看板や切れた電線がぶらぶら揺れて、錆のひどく出た窓辺は、その錆色だけが華々しい。

だがそんな中をのぼり下りしながら、閑まりかえったこの街の枯れきった匂いを肌で感じていくのは厭なことではない。寧ろ少しずつ心のなかに弱くはあるがゆっくりとぼんやりと、光が射すような気になるのは何故なのだろう。自分の影法師がながくながく曳かれてみえるのが何だか可笑しいことのように思え、寂しさや侘びしさも忘れ、そして何処からかやってきて建物の高みに止まり、親しげに私を見下ろして啼く追憶の鳥の声を夢のように聞く。
ほんのり桜色

honnori-2376.jpg











以前下地だけつくって、そのままになっていたボードを見ていたら、何だかほんわりした桜色のイメージで描きたくなり、小さな家を配してみた。
まだまだ中途であるが、これから壁の色ももっと深まり、周囲には桜の花片が散る・・・予定。
Happy New Year 2009
2009 PinkHouse2










新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

neon
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