
作品を作って、初めて他者の前に並べたとき、意外な反応を頂くことがある。
勿論、意外というのは、自分の想定外、ということだ。
この「Cafe Luna」という小さな作品は、描き上がった時は良いと思ったのだが、だんだん、ちょっと地味だったかなぁと思えて、少し可愛らしめの額をデザインし、nidoに制作をお願いして付けて貰った。
額はとても素敵で嬉しかったのだが、果たして画のほうはどうかなぁと、自分ではあまり期待していなかったのだ。
しかし展示が始まるとこの作品は好いという方が多くて、すぐお嫁入り先も決まったし、その後もこういうのが欲しいと言われたりした。
逆に、自分ではこれはと思っていたものがなかなか動かなかったりと、やはり他者の眼は自分の眼とは違う視点を持っているのだ、或いは自分では気が付かないことって多いのだなとか、色々考えることも多かった。
だから展示をして色々な方に見て頂くのは、自分独り制作の殻に籠もっている日々の扉を大きく開けてくれるような気がする。だから迎合する、ということでは勿論無いけれど、独りよがりになりがちな見方に、刺激を与えられるのは、やはり有り難いことだと思う。
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