
寒いより暑い方がまだましなのですが、
年々冷房にからきしヨワクなってきて、それでも余り暑いとエアコンのお世話になるのですが、
靴下をはいたりカーディガンを羽織ったり、全く何をやってるんだか解らなくなります。
おまけにこのところずっと、家の裏でマンション建設工事をやっており、
朝から重機で穴を掘っており、普段静かな場所なので余計アタマに響きます。
ますますこちとら馬鹿になっちゃうじゃないか。
暑い中ご苦労なこった。
そんな時は筆も進まず・・・
いや、でもそんなことは言っていられないのですが、(秋に個展があるし)
そういう時はささっと描ける線画が好いですね。
相変わらず変な画なんですが(建築の方は、無視してやって下さい)
自分は暫し楽しめるので、まぁ許して下さいねー。
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根津の町に点々と遺る象徴的な建物・・・
またひとつそんな建物が無くなってしまったのだが、その最期は見届けようと思っていたので、近所の強みで、足繁く解体の様子を見に通った。
長いことこんな状態であった、旧なかよし文庫。「貸本」の看板も現代では稀少なものだった。
この店については色々なブログで紹介もされているので、ここでは割愛するが、曙ハウス無き根津では、嘗ての下町風情の残り香を漂わせる、残り少ない建物であったと思う。
この解体を見届けたい気持の理由の一つに、看板も気になるが、その硝子窓への執着(笑)があった。というのも、上の写真で言うと、建物右側の側面に、色硝子の窓があったのである。

この窓をどうするのか・・・もし毀されてしまうなら、何とかしたい気もあったのだ。
それで、天気がすぐれない日が続いたが、しげしげと見に行き、解体業者の人が入り始めた日に聞いてみると、既に骨董業者が引き取ることになっているという。
たまたまその日時間があったので、夕方業者さんが来るのを粘って待って、その一部始終を見ることができた。
しかし相当の古家で、もうここ数年は廃屋であったので、建物裏、内部はかなり傷み、窓を外すのにも一苦労。外してみるともうかなりアブナイ状態でもあり、「売り物にはならないかも」ということだった。
しかし一応持って行くということで、車に乗せる前に撮らせて貰う。

でもやっぱり昔の、表面のぼこぼこしたダイヤガラスでよく見れば美しくて味がある。
そして、何と家の内部から、もう一つ色硝子の扉が出てきたのだった!

星のような形の意匠で、青とトパーズ色のガラスで構成され、透明部分も模様の入ったガラスだった。下にローラーが付いていたので、引き戸だったようだ。これが2枚出てきたのだった。
貸本屋の店舗の見えるところにあったのか、それとも住居部分にあったのかは定かではないが、この古家も、出来た当時はハイカラな、可愛らしい建物だったに違いない。近所の子供達がいつでもはいって来られる、開放的な空間だったのだろう。
これらを全て見送り、その後数日間で重機による解体が行われ、現在すっかり更地となった。
せめてこの色硝子たちを見送れたことが、ほんの少しだが慰めとなったのだった。
いつか此処も、ワタシなりに画に描く日が来るかも知れない。
まだ具体的なものは何も無いけれど、勿論色硝子付きで。。。

意外とあっさりと、梅雨明け。
陽ざしが急につよくなりましたねぇ。
夏だから海、というわけでもなくて、
ワタシの馴染んだ海は、工業地帯の後ろに見える、汚れた東京湾なので、
でもそれでも晴れた日に京浜東北線(根岸線)から見えた青さはやっぱり好きなのですが。
そういう景色を描いたラフがあって、それをF3で書いてみようとしていまして、
で、こんなふうにおかしな形になっております。
性格の歪みか、ワタシはこういう歪んだりひん曲がったりしている、
変なフォルムをつくってみるのが好きなのです。
地平線も水平線も斜めってマス。
鶴見線の終点、海芝浦に着く手前の昔の風景をご存知の方は
あ、と思われるかも知れませんね。あのイメージです。
海の上の駅に着く手前、海風がよく当たる辺り。
これからもっと色をのせていきますが、
まずアタリをつけるような感じでパステルで擦ってみました。

二階にある日本画の師匠の画室に上がると、十畳くらいの座敷には描きかけの画が色々立てかけてあるのだが、今現在描き進んでいる一枚は、室内イーゼルに乗せられて、やや高い位置にある。多分奈良かと思われる風景画なのであるが、墨で線描きされた後、やはり具墨(墨に胡粉を混ぜたもの)で、画の全体の明暗をすでに細かく描きわけてあり、その上に薄く黄土が掃かれていた。
これから岩絵の具を乗せて、色彩を盛るのであるが、その手前の段階でも、写真で言えばネガのような、それだけでもきっちり「画」として成立していて、素晴らしい完成度だった。下地のうちに明暗をきちんと描きわけておくのが大事なのだとよく仰有っていたが、いざとなるとその頃駆け出しのワタシには難しい。しかし、あの時の神々しいほどの、制作途中の一枚の画を見た印象は、今でもワタシの核の部分に深く強く刻まれている。
十年ほど日本画を学んでから、そういう括りから次第に出ていったワタシであるが、勿論あの十年がワタシの絵画的なものの基盤になっていると、今なら言えるだろう。
・・・で、今回の画は、別に日本画チックではないし、厳密には違うけれど、やはりこんな具象からはちょっと離れた画にしても、暗い部分に先ず気を払うのは、師匠のあの画の印象が、いまだに離れないからなのだと思う。

最近時々、都内の骨董市に出かけるようになった。
以前から骨董は勿論大好きだったが、着物を着れるようになって楽しみが増したのもあり、また掘り出し物を自分の眼で見つける醍醐味もあって、暇をみて出かける。あとまあ、コドモ達が大きくなって、日曜でも自分だけぷらっと出かけられるようになってきたせいもあるかな。
よく行くのは、自宅からメトロ一本で行かれる大江戸骨董市。
有楽町のフォーラムの広場で第一・三日曜にやっていて、出店数も多いのでじっくり何時間も楽しめる。
特に何を買うというあてもないのだが、古いものを見ているだけで、現代にはないデザインや色合いなど、いつまでも飽きず心が和むのだ。また、男女問わず、着物のひともちらほら。先日は年配の男性で、着慣れた感じに着こなしていた方が何人か居て、思わず眺めてしまった。
着物系は、夏の絽の長襦袢で素敵なのがあったが、ちょっと高かったのでスルーし、雑貨の店などを覗いていたら、美しいガラスペンのセットがあって、思わず手にとってしまった。ペン先のガラス部分の色・形が全部異なるデザイン。よく見たら竹製の柄の部分も皆違う色だ。お店のご主人によると、戦前のもので、閉店したとある店の中から、ごっそり未使用のまま出てきたのだそうだ。それで、色の違うものを6本セットにして出しているそうである。並べてみると御覧の通りのうつくしさ。1本300円、計1800円。もうなかなかこういうセットではないだろうということで、購入。
ワタシ自身、ペンの細字が好きなこともあって、以前ガラスペンを使って手紙など書いていたこともあったが、このペンはきれいでちょっと使う気になれないなぁ。暫くは眺めているだけで充分シアワセ。
柄の部分もガラスでつくってある高級品もあるらしいが、そこまで行くと気が引ける。
因みに、このペンの柄に貼ってあるメーカー名の「葵文具製作所」は、検索しても出てこなかったので、今はもう無いのだと思われる。
こんなペン先を綺麗な色インクに浸し、しめやかに細い文字を書いた時代もあったのだなと想うと、それだけでも浪漫な気分ではございませんか。
お待たせ致しました(いや誰も待ってないけど)、過日募集させて頂きました看板シリーズ。
何と初回からスバラシイ看板スナップをお送り頂きました!
感激感激!!
*先ずはこちら。


いや~好いですね~~!
ひとみの文字が躍っていて可愛い!チャーミング!
場末のスナックと思われます。
またこの看板のある路地も、すがれた雰囲気が何とも言えず、また裸電球がぽつりと点灯しているのが高得点です。
実はこれ、本州最北のA県A市の路地裏だとか。初回から濃いいです。
初投稿yukiさんより頂きました。ほんとにありがとうございます。
色々な町にお出かけの機会も多いようなので、是非またの濃いいご投稿をお待ち申し上げております。
*2件めはこちら!
都内在住PWさんより。


何となんと、こちらはなかなか無いと思われた「ひとみ美容室」!
都内某所で採取されましたそうで、なかなかお洒落です。
お洒落ですが決してイマ風ではなく、70年代のムードが。。。そこが好いですね~。
hitomiのロゴが、びみょーにこれもスイング?しているのがキュートです。
飯田さんの店なのに、屋号が「ひとみ」なのは何故か?
見る人に、色々な物語を想像させる(させないか)、ヒミツ感が潜む。。。(いや潜まないってか)
稀少物件、ありがとうございます!
*3件めは管理人自ら嘗て採取したもの。
横浜は野毛付近(だったと思う)の、呑み屋ゲート。

わりとありそうなパターンですね。
他の投稿頂いた皆様のが余りにスバラシくて、なんか霞みますね~。
でもこういうゲートは結構好き。この時はゲートだけで、お店の看板は確かめていなかったのが甘かった。是非今度はゲートをくぐってお店を見に行ってみます。お近くの方も、是非お散歩の折は(あ、こういうところはお散歩しないですね)探して見て頂けると・・・ウレシイです。
看板シリーズ、まだまだ細く長く募集してます。
「ひとみ」「neon」のはいった屋号の看板写真を見つけたら、是非お送り下さいまっせ~!
お待ちしております。
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