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N的画譚

N町在住、陋巷の名も無き建築物を描くneonによる、日日の作画帖です。
モルタル・アパート その後
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鶯荘の続きをアップしようかと思っていたが、こちらの画もだいぶ描き進んだので、今回はこちらをアップ。

北区のモルタル・アパート群。
何記事か前に、途中まで描いたのを出している。

だいぶ「デカダン・アパート」ぽくなって来た(笑)かと。。。
サイズF20。
秋の個展では、一番大きな作品となる(予定)。
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鶯荘 経過その②
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暑いけれど暦は留まることなく進んでいきます。
もうすぐ九月。。。
八百屋さんにつがるりんごが出始めて、秋を一足早く感じています。

鶯荘も描き進んでいます。
現在は画像よりまた一段二段進んでいますが。
微妙な経過を、段々にアップしていくのはちょっと自分でも面白いのです。
次回はまた変わっています。

この画が完成したら、今回の個展のDMに使う予定です。
今年は実は早めにDM制作にも着手しているので、デザインはほぼ出来上がっている状態。
簡単には捨てさせない(笑)DMを今年も目指します。
鶯荘 経過













もう八月も二十日を過ぎ、暑さはありますがピークは過ぎたかもしれない・・・とも思われます。

さて、制作のほうもピッチを上げて、とも思うものの、最近はその日その日を自分のペースを崩さず描いていく、という方がやはり自分には好いようです。そう体力がある方ではないので、ラストスパートみたいなことはできそうになく、淡々と少しずつ・・・やっております。

それと、また改めてお知らせしますが、展示@銀座 ギャラリーツープラスの会期が決定しました。
11月1日~14日。金曜休み。今年は2週間の会期を頂くことができました。
どうぞご多忙の皆様、是非秋のスケジュール管理の方をよろしくお願いします(早いですが)。

さて、鶯荘のほうは、今現在はこの画像より描き進んでいますが、先ずは経過途中①というところ。
なかなかモダンな建物なので、その雰囲気を残して、でも荒廃した感じも出したい。
1階部分の、様々な店舗が秩序無く改築したおかしな様子も描いてしまうのがワタシの変な所(笑)。
単なるノスタルジーともちょっと違う、妙な感覚。

さらに深めて、ワタシなりのアパートメントの世界が出来上がっていきます。
残暑御見舞申し上げます













遅ればせながら・・・
残暑と言うより、酷暑の日々。皆様お変わりないでしょうか。

描いている画で本当は・・・と思ったものの、あまり涼しげな画が無くて。
先日の着物コーディネートで誤魔化しました。

アンティークの夏着物は素敵な柄も多く、本当は着たい時季なのですが、何せこの暑さ。着ることよりも、一日着てしまって、汗まみれになった絹の着物は自分で手入れすることができず、洗いや汗抜きに出さなければなりません。そう思うと億劫になり着れないまま夏も過ぎていたのですが、先日少し陰った日に綿の着物を思いきって着ることにしました。まあ浴衣の類ですが、ちょっと縮(ちぢみ)のような風合いのもので、半襟を入れれば普通の着物として充分使えるもの。勿論家で手洗いできます。

襟を入れようかとも思ったのですが暑さに負け、そのまま。帯は白地の博多織の半幅。
これだと割とささっと気軽に着れるので楽です。
博多の帯はシンプルですが大好き。どんなものにも合うし、品があるし、締めやすい。
藤色の帯締めに、夏らしく透き通るアメジストの古い帯留、プラスチックですがこのコーディネートには合う気がするミドリの簪。
竹製の籠ふうバッグと持ち手が竹の日傘。
画像にはありませんがこれに鼻緒が銀鼠の、畳表地の下駄を合わせました。

そんなに凝った取り合わせではありませんが、案外涼しく見えるようです。
その日用事で会った方々にはそう言って下さる方も。
肌を沢山露出した服装よりも、何故か涼しげに見えるのは、どこか凛とした感じが着物には備わるからでしょうか。

暑さももう暫くと思いますが、皆様どうぞ御自愛下さいませ。

鶯荘 線描き
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20号サイズの画を3点、11月の個展に出す予定にしていて、2点は7部通り描けてきたのだが、最後の1枚を何の建物で行くかずっと迷っていた。
描きたいものは沢山あるのだが、20号という大きさに耐えうる、ある程度は見応えのあるもの。
そして、実は3点に「デカダン・アパート」というタイトルを付けたいと考えていたので、それに相応しいもの。。。

ふた月ばかり迷っていたが、最終的に鴬谷駅に近い台東区根岸にあった古いアパート・・・「鶯荘」を横から見た構図で描くことにした。
このアパートもワタシにとってはかなり想い出深く、圧倒されるような時代錯誤な存在感を以て、平成の世まで残ったがついに無くなってもう数年経つ。何度か線画で描いてみたことはあったが、大きい作品としては初めてである。

晩年の姿は凄味さえ感じられたが、内側に中庭を持ち、アプローチの部分のデザインや丸窓など、竣工当時はさぞモダンで時代の先端をゆくものであったろう。「お妾アパート」の別称もあったという昭和の初期の、ロマンチックながらデカダントな雰囲気、そしてワタシが実際に見た晩年の、(一階部分は目茶目茶に色々な店舗が改築入居していたが)やや滑稽にして、それでも辺りを睥睨していたあの威容・・・をワタシなりに描いてみたいのである。
色硝子と豆タイル


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・・・を日がな描いている。

描いては消し、また描き起こしながら調子を見つつ。。。
描きすぎないように、しかし心惹かれるように。。。

まだもう少し、描いて抑えようかなとも思いつつ。


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