
今日の画は途中経過ではなく、一応完成作(久々)。
珍しく深紅なバック。
紅い画、を一枚描きたかった。
あか、という色がまず先にあって、それからモチーフを探したのだが、
そうだ、あれがあるではないか、とハタと想い出したのが、かもめアパート。
いや、想い出したというより、ずっと描きたいと思いながらうまく自分なりの解釈ができなくてそのままにしていた、という方が正しいか。
それがふと、あかという色を想い描いてこの建物を重ねた時、不意にああこれだというものが即座に出来上がったのだ。それが好いのか悪いのか判らないが、一気に下図も出来、描くのも一気に。
不思議なものだ。
かもめアパートは或る地方都市に残る、旧赤線のカフェー建築の建物だが、もう長いことアパートとして使われているようだった。しかし、アパートとして間借りするには常人はちょっと勇気が要りそうな?非日常な雰囲気を匂わせていて、現在どのようになっているかは確かめられないままだった。
華やかな紅色系の豆タイルでびっしり埋め尽くされている1階と対照的に、2階は欄干のついた純和風。
そのアンバランスさが魅力的でもあった。
2階部分に掲げられていた錆サビの看板も、印象そのままに描いてみた(実際とは色々異なります)。
個展(ついに来月の今日から!)にて展示予定です。
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