
前回、クレーよりモンドリアンに近い、と書いたので、ちょっとその辺のことを。。。
(長いので、興味の無い方はスルーして下さいませね~。)
初めてモンドリアン絵画を知ったのは中学生の時で、当時配布された美術のテキストのひとつに「美術 表現と技法」(日本文教出版)というのがあり、その中の抽象絵画の解説のところに彼の画が載っていたのだった。
そこには彼の3枚の作品・・・「赤い樹」「灰色の樹」「花咲くりんごの樹」が並べられ、具象から抽象へと移り変わっていったプロセスが紹介されていた。
その3枚ともが、非常に印象深く、またその抽象化の過程にも強く惹かれた。
印刷物ではあるが、その絵肌の厚みや筆遣いも深く心に刻まれたのだった。
今でもこのテキストだけは、ボロボロだが大事に持っている(画面左)。
その後1987年に西武美術館、88年にBunkamuraザ・ミュージアムで大きな展覧があり、両方とも見ることができた。今でもその時のチラシなどを大切に保管している。特にBunkamuraのほうは、彼の作品を見る最後の機会となるというので(以後は海外に作品を出さないことになったそうである)、じっくり観た。当時もそんなにも人気があったわけでもなく、でも私にとってはあの三枚の樹の画が並んで展示されたので、本当に目に灼きつける想いで長い時間観ていたのを覚えている。
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