
部屋の片づけをしていてふと眼に着いた過去の画帖から一枚。
(町工場、相変わらず描きなぐりつづけていますが、また次回)
吉原のある建物・・・まあ、言わずと知れた過去の容姿を、そこはかとなく残している、
扉のいくつもある建物なのだけれど、随分長いこと見に行くことも無く、
もう無くなっているだろうと半分は思っていた。
が、今年の秋に山谷のほうからずっと歩いてみたところ、これと
並びの特徴ある建物が二軒、そのままにひっそり残っており、
晩秋の陽ざしを浴びてまどろんでいるかのような姿であった。
いつの間にか無くなってしまう建物が多いだけに、
この久しぶりの邂逅はうれしくなつかしかった。
描き方は今とだいぶ違っていて、滅多やたらな線が多い気がするのだが、
尖った気持の昂りのままに細い尖った線でがしがしと描いていたあの頃。
14年も前のペン描きの一枚。
スポンサーサイト
| HOME |