
過去の幻影のようなものを、ふと身近に感じ取ることがあると言ったら笑われるだろうか。
それはもう理屈ではなく身体の感覚に近いもので、
幼い頃から何となく意識していたことだ。
おそらくその世界は遠いものではなくて、
すっと吸い込まれるように入っていける、そんな現世とは紙一重のところにあって、
でもいつもはそんなことは忘れている。
でもいつでもそれはすぐ傍にある。
Hという町に初めて降り立った時、私のなかにあったのは
帰るべくして帰り着いたような感覚にも似ていたのだった。
以来、ずっとずっと
その曖昧模糊とした感覚の色や匂いを画面に写し撮りたいと
そう思い続けているのだった。
***来月いっぱいまで、画はお休みして
過去に資料用に撮りためた写真をアップしています。***
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