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N的画譚

N町在住、陋巷の名も無き建築物を描くneonによる、日日の作画帖です。
煙突ラプソディ














Y町は、出かけると決めれば案外さくっと行ける場所ではある。
小洒落た店の一軒も無ければコンビニさえ以前は少なくて、それをわきまえて或る程度の心づもりをすれば、すがれたスレッカラシには居心地の良い場所である(笑)。

車の多い通りから一歩はいっていけば、そこはもう町工場の坩堝。
日常には目にすることのないフォルムと、正体不明の匂いと、規則正しいつつましい機械音、剥き出しの金属の素材感、吐き出ている煙・・・。

この町近辺一帯が背負ってきた翳の部分のことは頭のなかに勿論置いて、だが描く素材として捉えるときは、一旦それは白紙にして、そして自分が心動かされたフォルムなどの美しさなどの要素だけを掬い取って、換骨奪胎しながら、自分だけの世界を画面にして行く、それだけ。描きたいのはリアルではなく、ファンタジーだから。とは言え多分どこかにちょっと毒を持った辛口の、なのだけれど。まあお許しを。



*****次回よりまた画をお届けする予定です。*****


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