
昨年下半期からずっと、町工場を訪ねることを繰り返しているが、9割方は都内の工場で、
それも自宅からはそんなに遠くない所だ。東京にこんなに沢山の工場があることに
驚かされもする。そして、色々な意味で胸を衝くような光景にも出会う。
普段の生活では想像だにしない、たとえば
ある製品がどうやって作られて今手元にあるのか、またどう加工されたり
廃棄されたり処理されているのか、そんなことは考えもせずに当たり前のように々の生活を送っているのだが、
町工場を巡っていると意外と身近な土地で、様々なものが生産されたり消滅したりしているということに、
いきなり気付かされる。
今描こうといしている町工場群は、家から30分程度のところにあるが、
外界との隔離感を匂わせる雰囲気があり、この地区に追いやられた理由も宜える工場たちだ。
都市の暗部とも言える一帯。
だが、近隣のやや高い建物から見おろすと、トタン屋根の累々とつづく眺めは
決して暗さだけでは片付かないような色合いとリズムに彩られて
わけもなく心惹かれる光景であった。
こうした光景を画として仕上げるときには、闇の部分は一旦心のなかに閉ざしておく。
やはり私は、作品としては闇を全面に出すよりももっと
これらの建物たちが奏でている音楽のようなものを引き出したいのだ。
あくまで暗い部分は自分の何処かに踏まえながら。
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茅場町 レクトヴァーソギャラリーで行われました展示は
昨日をもって無事終了致しました。
作家が常駐できないスペースでの展示で
皆様にはご不便をおかけした点もあるかと思いますが、
思いの外沢山の方々に来て頂け、心から感謝致します。
ありがとうございました。
お目にかかれなかった皆様、本当に残念でしたが
次回 10月の個展@銀座 ギャラリーツープラスのほうで
またお待ちしておりますので、よろしくお願いします。
私としては今回の展示は、とても勉強になり、
また自分の画を客観的に見直す良い機会ともなりました。
お世話になりましたレクトヴァーソギャラリーの皆様、そして
御一緒させていただいたお二人の作家さんにも感謝申し上げます。
感想は色々ありますが、とりあえず個展も迫ってきたので、
休むことなくまた「町工場」シリーズの制作を続けます。
とりいそぎ、御礼まで、心から。。。

17日スタートの展示の、ブログ用DMです。
ポストカード形式のDMは、今回は自分でプリントアウトしたので
少数枚しか作っておりません。都内近郊のリピーターの方中心にお送りしています。
悪しからずご了承下さい。
10月の個展の折は例年通り千枚単位で作りますので
その時は皆様に行き届くかと思います。
今回はグループ展ということでもあり、
サイトを御覧になっている方はこの情報で、よろしくお願い致します。
尚、会場は作家が常駐するスペースはありませんので
常に皆様にお会いできるわけではないかと思います。
申し訳ありません。
画を純粋に観るという空間でありたいという
画廊さんの方針によります。
7/11追記:
画廊にはメールなどで日時をお約束頂いた日のみ出向きます。
お話は近くのカフェなどで。
よろしくお願いいたします。
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