
展示までもうあとわずかになったので、日刻みでするべき事を書きだして
スケジュールを立てています。やり残しがないように。。。
作品もほぼ出揃っているのですが、描きたいとずっと思いながら
押し詰まってからになってしまった一枚。
意外な所に本当に奇跡のように遺っていた木造の見事な町工場。
画像を色々検索していた時に出て来て、そのサイトを管理して居られる方に
場所などの情報を頂き、見に行ったのが昨年末。
目の当たりにした時は、感動でくらくらしそうでした。
昭和初期の皮なめしの工場だそうです。
現在は廃業してもうだいぶ経つそうです。
偶然、裏の母屋に住んでおられる工場の持ち主であるご夫妻にお会いでき
断片的ではありますがお話も聞くこともできました。
長くなるので此処では割愛しますが、昔は沢山あったそうした工場で
残っているのはもう此処だけだということでした。
描き方や構図も色々考えたけれど、言葉を添えたくて
いつも数枚出展している画日記風の作品にしてみました。
実作品を是非展示でご高覧下さい。↓
個展「町工場ジンタ」 10月5日より!

あ、ジンタの件はまた次回に。
10月になりましたら大体の在廊予定などもアップ致します。
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例年の秋の個展も来月に迫りましたので、お知らせをいたします。
ずっとブログでは書いておりましたが、
本年は「町工場」をテーマに、一年じっくり描きためました新作10数点を
展示予定です。
当初このテーマは自分へのやや重い宿題かなと思っていたのですが、
取材するうちに、町工場のもつ深い魅力にすっかり嵌り、
自分なりの表現で楽しく描いてゆくことができました。
ほとんどが都内にある工場をモチーフとしています。
「町工場ジンタ」というタイトルについては、
何度か少しブログでも触れていますが、次回以降にまた書きたいと思います。
皆様へのDMの送付は、これから順次行いますので
今しばらくお待ち下さいませ。
よろしくお願い致します。

工場をひとつ背景のなかに描くのも好いが、風景の中のものとして
辺りの雰囲気、空気とともに描くのも好きだ。
町工場などというものは、普段の生活ではほとんど意識しない建物だし
いつもこういう所を通っているとしたら、単なるありきたりの風景にすぎないだろう。
商店や目新しい住宅などにあるような華もなく、
多く灰色で殺風景なものでしかないかもしれない。
だが、そうしたありふれた風景のなかに、時に
はげしく郷愁を感ずることがあったりする。
それはその日の空模様や空気の匂いや、それらからふと喚起させられる
過去の切れぎれの想い出など、それらがないまぜになって
ふと記憶の遠いところから、何かを一瞬運んでくるのである。
いつか見たような、でも現実の世界でもないような
そんな景色が画のなかにだけ在る。
(画は、いつものように まだ中途で未完成です)
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