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N的画譚

N町在住、陋巷の名も無き建築物を描くneonによる、日日の作画帖です。
京浜bay その1












少し前の「ケイヒンの匂い」という記事で出したラフの本描きを始めました。

構図はほぼそのまま。
海の部分の切り取り方が面白い形になっていると思います。

感傷とそれを拒むような屹立した意思、
wet と tight なものを同じ画面で表現していきます。
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雪の夕暮











不思議なもので、
暗くて寂しげで寒い風が吹いていそうな
こういう風景を描いていて、

最後に雪を降らせると
何故か画面がふっとあたたかくなるのです。

不思議なものですね。

(久しぶりの新作、サイズSM、もう少し手を加える予定です)
銀座のギャラリーたちに











過日、銀座を歩いていたら過去に個展をしたことがある某ギャラリーの扉に、閉廊の張り紙があった。
六丁目の路面店で、かなり頑張って営業を続けていたが、とうとう・・・。

私が初めて銀座で展示をしたのは96年で、友人と二人の展示だったが、新橋に近いビルの2Fのギャラリーを借りた。銀座にしては安めの賃料で居心地も良かったので、数年経って個展をそこでしようとしていた矢先、いきなり閉廊を告げられた。慌てて探して今度は東銀座に近い、昭和8年築のビルの2FにあったMというギャラリーを借りて個展をした。それが2000年で、私の銀座に於ける初めての個展だった。
いちかバチかの賭けのような個展だったが、思いの外よく売れた。しかし数年後にそのギャラリーもやはり閉じてしまった。若い人らを育てようという気運のあるオーナーだったが、今はどうしておられるのか。

それからまた画廊を探し、六丁目の0というギャラリーを見つけた。此処は裏通りだったが路面店で、通りすがりの人にも画が目に入るのでとても気に入っていた。個展の時は素見、飛び込みで入ってきた方が随分いて、今でもその時のお客さんが来て下さっているが、そこがとうとう無くなってしまったのだ。

銀座のギャラリーで個展をする、ということがひとつのステータスであった時代はもう終わったのかもしれないと思う。ただ、私にとっては、素人の本当に丸腰状態の自分を試すには大きな舞台だった。お世話になった画廊にはお礼を申し上げたいと思う。

そして、2007年に声をかけていただいて以来お世話になっているギャラリーツープラスさんも今月を以て、銀座から日本橋に移転。新しい場所は東京駅の八重洲口から以外に近く、今度はとんとんと階段を下りたB1Fの画廊となる。

私自身は、今はハコのある場所は何処でも好いと思っている。
雰囲気と広ささえ自分の身の丈に合っていれば、そこに画を持っていくだけだ。
あとは某かの御縁がつないでくれるだろう。

画像は過去作ですが(汗)
港の倉庫、というタイトルが裏に記されている小さな試作品です。
床屋を描きたい
heiwajima-barber 002











ちょっと体調がすぐれないのと、色々雑事で落ち着かないのとで
画のアップは、今月はあまり出来ないかも知れません・・・。

今回も写真でお茶を濁します。

床屋を、できれば海の近くの感じで
ひとつ描いてみようとずっと思っているのですが、
モチーフにどれを持って来ようかと迷っています。

かなり好い感じのこの床屋は
京急のある駅近くのN理髪店、多分現存で
一見廃業かとも思える佇まいですが、営業しているようです。

すばらしく素敵な空色のペンキと
素晴らしくチャーミングな煙突が心を掴みますね。
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