
川崎に夜光(やこう)という町がある。
本当に、名にし負う、という名前で、検索すればすぐに判るが、
ここの夜景は昨今特に有名になったかもしれない。
京浜工業地帯を彩る工場群の灯りが、異界のような輝きを放っているのは
やはり心惹く眺めである。
私の眺めて育った京浜の根岸の辺りの夜景も、
遠く続いていて、私には郷愁以外の何物でもない風景である。
昨今の工場萌えとは関わりなく。
画面にはこれから灯りを点灯していく。
海風に揺れているようにも見える、
静かで切なく、美しい無数の灯・・・。
*この展示に参加しています。
(展示作品は10年以上前の過去作1点です。)