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N的画譚

N町在住、陋巷の名も無き建築物を描くneonによる、日日の作画帖です。
島原遊廓の残り香①












今週末には3月の声を聞くことになるので、そろそろ京都の展示の情報を
少しずつ出して行きます。
思いの外、在京の方から「行きたい」ご連絡を頂いておりまして、・・・
とても恐縮です。ありがとうございます。


タイトルは 「幻燈街 2014 @京都きんせ」(仮題)


日程  2014年5月28日(水)~ 6月1日(日曜日)
     私の在廊は、初日はオープンより18:00頃まで
     29日木曜のみ不在
     30日金曜、土日は終日居る予定です。


場所  京都島原 きんせ旅館
    
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きんせ旅館twitter


時間  未定ですがおそらく14:00くらいからオープンして、夜は22:00頃まで
    (会場はcafe&barです。)

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デコラティヴな装飾
IMG_1768 (2)










2月も早半ばを過ぎ、苦手な寒さに何とか堪えつつ
後もう少しで3月だ・・・と思いながらお弁当作りの早起き生活を続けています。
ほんのすこしずつ、夜の明けるのが早くなっていることが
何より嬉しい。

3月中旬までは、小さいサイズの画は少し置いておき、
大きい3点を仕上げることにしました。
そのほうが後で気持が楽なので。

五月の京都の展示を決定した後に、描きおろす画に加えて
あの作品をもう一度焼き直して出したい、という想いが湧いていました。

あの作品、というのは「Apartment」という展示(2011)をした時に出した
京都の五番町に嘗てあった建物を描いたもの。
現存の姿を私は拝することができましたが、その翌年くらいに解体されてしまいました。
素晴らしくデコラティヴな装飾が施された建物で、
カフェー建築の極みのような姿でしたが、近年はアパートとして使われていました。

この作品は今見るとやはり色々想い出もあり
しかし描き込み足りない部分も見え、再度リニューアルさせてみることにしたのです。

窓の装飾ももう一度手を加えたり塗り潰したり、
漫然としたものにならないよう、また
うるさくなり過ぎないように気をつけて、まだまだ作業は続きます。
5月にはこれがまず玄関で出迎える作品になるかも・・・。

*ちなみに、この画像は作品の一部分です。
緑の色硝子
IMG_1717 (2)










菱形置きの、最初に描き始めていた画も
この程度まで進んだので、まだ完成ではありませんがアップ。

隣県のK市の印象的な建物。
町の角に建つこの建物は、なかなか個性的な形状で
モルタル部分は汚れているものの、色硝子の入った扉や窓は
ロマンティクな時代の残り香を感じさせてくれます。

最初から緑色をキーカラーにしようと決めて描いて来ました。

仕上げまで、もう少し手を入れていきます。
赤いポストの昼である













雪で引き籠もって、おかげで画が進みます(笑)。

前回の、だいぶ色が付きました。

まだ不十分ですし細かいところはこれからです。
でも、色のイメージは当初考えていたものに近づいて来ました。

赤い色が挿し色になることが多い私の画ですが、
今回も視線がまず赤に行くように。

私は尾崎放哉(ほうさい)の自由律俳句がとても好きなのですが、
彼の句に


  くるわの中の赤いポストの昼である


というのがあり、この「ポスト」はきっと赤いだるまポストだろうと
思うのですが、その情景が目に浮かぶようで好きな句。
大正末年に41歳でこの世を去った人ですが、
その句は寂しくも飄々として、折に触れて句集を捲ります。
このBARを再び














変な写真ですが、ちょっと面白いかな?と思い
そのままアップしました。
単に丸い小さなテーブルの上に画を乗せてみただけですが・・・(笑)
右上に見えているのはアクリル絵の具の入っているプラbox。

で、想い出のカフェー建築シリーズ?(笑)、このいかにも路地裏の
間口の小さなBAR・・・実は以前もっと大きなサイズで
違う構図でも描きましたが、再び描いてみることに。
やっぱり此処が好きなんですね。
まだまだ下塗りです。


勿論多少自分なりに脚色して、実物通りではありませんが、
これからメインの色を挿して、ひっそりしているけれど
どこか暗紅色の薔薇のような色っぽさを醸すあの建物を
画面に咲かせてみたいと思っているのです。

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