
昨今は「工場萌え」なるコトバも出現し、俄にブームと化したような工場地帯の風景ですが、私の中ではずっと以前から、工業地帯の、特に夜景に対する想いというのは萌芽していました。
というのも、私はこうした東京湾岸の景色を間近に見て育った人間であり、何故か人一倍、こうした風景が好きな変なコドモでした。特に十代の頃、よく夜の根岸線の車両から見えた景色、また塾帰りにいつも通った、京浜のコンビナート地帯が一望できた崖上からの目くるめく様な夜景は、何故か私の心をいつも慰めてくれたのです。普通の子供より、何故かいつも何処かに寂しい心持ちを抱いたコドモでした。孤独というコトバもよく胸を掠めました。でもこうした夜景に出会うとき、それは孤独で寂しい景色なのだけれど、深々とした、温かい闇を包含しているとも感じたのでした。孤独ということが負の意味でなく、何かが始まる原点のようなもの、自分の砦でありまた、取り巻くすべてから自分を解放してくれるもののようにも思えたのです。
今私がneonというハンドルネームを使っている原風景が、やはりこの画のような景色に在るのだと、そしてそれはずっと変わらないのであろうと思うのです。
≪この記事へのコメント≫
>そうですね、根本的には私の描くのは寂しい景色です。仰有るように、都市に住む人はどこかしらこういう寂しさは抱えもっているでしょう。
臨海副都心ですが、私は今でもゆりかもめで通ったりすると、何となく茫漠としたものを感じます。車とゆりかもめという媒介がないと、生活が成り立たないんじゃないか?と、このあたりの高層マンションの人たちは不安じゃないのかなあと思ったりしますね。
砂町はどうでしょう、でもやっぱり荷風が好んだところはもう少し生活臭のあるところではないかなあ。。。
現代の繁華街、というのはたとえば渋谷新宿とかでしょうか?表側ではなく裏側は描きたいですけど、大きな建物はほとんど描かないですね。看板が沢山ある風景は好きだし描くのに困難ということはないですね。そのうち描きましょうか。。。
臨海副都心ですが、私は今でもゆりかもめで通ったりすると、何となく茫漠としたものを感じます。車とゆりかもめという媒介がないと、生活が成り立たないんじゃないか?と、このあたりの高層マンションの人たちは不安じゃないのかなあと思ったりしますね。
砂町はどうでしょう、でもやっぱり荷風が好んだところはもう少し生活臭のあるところではないかなあ。。。
現代の繁華街、というのはたとえば渋谷新宿とかでしょうか?表側ではなく裏側は描きたいですけど、大きな建物はほとんど描かないですね。看板が沢山ある風景は好きだし描くのに困難ということはないですね。そのうち描きましょうか。。。
夜空と海面に明かりがキラキラ反映して、一見楽しそうなのに、なぜか、ちょっと寂しいイメージです。
でも、その寂しさは、都市住民なら誰しも持っているものでもあり、どこかでコミュニケートできそうな希望も一方で感じます。
臨海副都心が完成していない10数年前、しばしばクルマで一人訪れたことがあります。
この作品で言えば、レインボーブリッジの左側のエリアです。
当時は、まさに「都市の荒野」で、訪れる人々と言ったら釣り人か、誤って迷い込んでしまったアベックくらいでした(もちろん、みんなクルマで)。
当時はまだ茫漠たる埋立地が広がり、本当の意味で「東京の辺境」でした。
今思うと、荷風が好んで歩いた砂町も、かつての臨海副都心に似ていたのかな、と。
陋巷ではない、現代っぽい都市風景を描いた作品は初めて拝見しますが、繁華街の風景は描かれないのでしょうか。
看板が多すぎて、難しいのでしょうか。
でも、その寂しさは、都市住民なら誰しも持っているものでもあり、どこかでコミュニケートできそうな希望も一方で感じます。
臨海副都心が完成していない10数年前、しばしばクルマで一人訪れたことがあります。
この作品で言えば、レインボーブリッジの左側のエリアです。
当時は、まさに「都市の荒野」で、訪れる人々と言ったら釣り人か、誤って迷い込んでしまったアベックくらいでした(もちろん、みんなクルマで)。
当時はまだ茫漠たる埋立地が広がり、本当の意味で「東京の辺境」でした。
今思うと、荷風が好んで歩いた砂町も、かつての臨海副都心に似ていたのかな、と。
陋巷ではない、現代っぽい都市風景を描いた作品は初めて拝見しますが、繁華街の風景は描かれないのでしょうか。
看板が多すぎて、難しいのでしょうか。
>どもどもありがとーございます~。
コンビナートの夜景はうつくしいですよ~。
あ、でもデートコース的な見方をされるようになったのは最近でしょうね~。
>ピタッと寄り添ったり
・・・ってのはLGさんご夫婦でしょー?仲良いですもんねぇ。でもまずイヴはサンタの段取り完了して、それから二人であま~く過ごしてね~!
コンビナートの夜景はうつくしいですよ~。
あ、でもデートコース的な見方をされるようになったのは最近でしょうね~。
>ピタッと寄り添ったり
・・・ってのはLGさんご夫婦でしょー?仲良いですもんねぇ。でもまずイヴはサンタの段取り完了して、それから二人であま~く過ごしてね~!
このボンヤリ加減の夜景って美しいですね。
上手いなぁ~。さすがneonさんだなぁ~。
夜景のコンビナート、デートコースに最適ですね。
寒い冬はピタっと寄り添ったりして…ムフフ(^^;
上手いなぁ~。さすがneonさんだなぁ~。
夜景のコンビナート、デートコースに最適ですね。
寒い冬はピタっと寄り添ったりして…ムフフ(^^;
>貴ブログの工場萌え萌え写真も拝見してましたよ。京浜工業地帯は私のふるさとのような気さえします。川崎からもっと下った、根岸や磯子の景色も好いのですが、最近は高速道路で見づらくなってしまいました。かえって車からよく見えるのかもしれませんが、車ではね。。。
そうそう、臓器のように、っていう感じ、よく分かります。無機的なものなのに、生き物のように見えてきたりしますね。またいらしたらアップして下さい。
そうそう、臓器のように、っていう感じ、よく分かります。無機的なものなのに、生き物のように見えてきたりしますね。またいらしたらアップして下さい。
>こういう景色大好きなんですよ。
人工の照明って、遠くから見ると特にちらちら揺れて見えてとてもキレイです。
横浜も随分変わりましたが、やはり観光で作ったものでないところが、こういうのの好いところです。
人工の照明って、遠くから見ると特にちらちら揺れて見えてとてもキレイです。
横浜も随分変わりましたが、やはり観光で作ったものでないところが、こういうのの好いところです。
こんばんは。
今回の投稿を表すような絵ですね。
私も最近川崎に行ってみましたが、夕暮れの黄昏時から夜にかけてゆらゆらと仄かに光る湾岸の光景にneonさんのような印象を受けました。
私は眠っている間に忙しく働く都市の臓器のような工場群に生命力のような力強さを感じました。
爽やかに光る夜はこれから始まる輝かしい明日を感じさせてくれます。
今回の投稿を表すような絵ですね。
私も最近川崎に行ってみましたが、夕暮れの黄昏時から夜にかけてゆらゆらと仄かに光る湾岸の光景にneonさんのような印象を受けました。
私は眠っている間に忙しく働く都市の臓器のような工場群に生命力のような力強さを感じました。
爽やかに光る夜はこれから始まる輝かしい明日を感じさせてくれます。
この画をこの色で表現。
素敵ですね。
ネオン色でみると、なんだか暖かみを感じます。
一人、ぽつりと立って、眺めていたいです。
素敵ですね。
ネオン色でみると、なんだか暖かみを感じます。
一人、ぽつりと立って、眺めていたいです。
2007/12/19(水) 21:58:51 | URL | Porco Rosso #-[ 編集]
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