
前々エントリーでまだ途中だった画が、一応出来上がりましたのでアップしました。
ここのところ、どちらかというと見た目に可愛らしい建物を描いたものが続いていましたが、今回は少々辛口です。モチーフにしたのは京浜急行の沿線で出会ったバラック群。呆気にとられるほどのすがれ具合で、ほとんど小屋という感じの長屋が線路沿いに軒を連ねていました。
しかし人の住んでいる気配は濃厚にあり、ところどころ破れかぶれのトタンも、何とかうまく継ぎ接ぎしているのです。その、作為の無い造形に、心を素手で掴まれたような、ガンと一発喰らったような気さえして、ああいつかこれを描きたいと思ったのでした。
しかし構図をあれこれ考えるうちに、少しずつこの荒んだ感じが、何処となくサーカス小屋やロマのテントのようにも見えてきて、哀感もあるけれどどこか祝祭的な、そんなイメージもほんの少々加わった・・・かもしれません。
≪この記事へのコメント≫
>渋めの記事にコメントいただきありがとうございます!
はい、すべて1階建てでした。此処は京急の子安付近ですが、嘗ては鶴見あたりにも随分こんな感じで連なっていたように思います。時代を遡ったような気持ちになりました。
はい、すべて1階建てでした。此処は京急の子安付近ですが、嘗ては鶴見あたりにも随分こんな感じで連なっていたように思います。時代を遡ったような気持ちになりました。
2008/01/22(火) 16:36:04 | URL | neon #Fos2lKYE[ 編集]
これは、ベーシックな長屋ですね。
すべて1階建てで、5~6軒つながっている。長屋の基本形です。
煙突が決め手ですね。
すべて1階建てで、5~6軒つながっている。長屋の基本形です。
煙突が決め手ですね。
>線路沿いに、ずらりと軒を並べていたこのバラックは壮観でした。というより、どちらか言うとフツーの人は気に留めないか、薄汚れてる界隈だなあとでも思うような場所でした。写真を撮るのは気が引けましたが、やっぱり素晴らしいと思い、とにかく描きたかったので、ひっそり納めさせていただきました。長いのですが、個々のバラックに住人が独立して住んでいると思われました。
2008/01/17(木) 16:47:08 | URL | neon #Fos2lKYE[ 編集]
説明読まないと解かりませんでした、かなり長い長屋ですね、長いから「長屋」か?
懸命に生き 修理されている方には申し訳ないが そのようにして出来た物だからこそ感動できる建物になるのですね。
懸命に生き 修理されている方には申し訳ないが そのようにして出来た物だからこそ感動できる建物になるのですね。
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