
うらうらと陽の照り返す季節になると、浮き立つ気持ちと裏腹に翳りの濃い裏町に潜んで行きたい気持ちにもなるのは何故だろう。
すっかり忘れていた詩人の言葉が断片的に想い出されると、あかるくつるつるした、だが何処かそらごとのような街にはくるりと背を向けて、時代錯誤のようななつかしい細道の奥の、しっとり湿った翳りの中に身を置きたい気持ちに駆られる。
葉桜の透明感あふれる緑、それらを愛しながらもその無傷のさまに痛々しさを感ずるのだ。
・・・こんなふうに書くと、何だか精神を病んでいるように見えるだろうか?
しかし裏町の散歩者なら、どこかに僅かでも潜んでいる想いではなかろうか?
・・・まあ他人の事は解らないが、
少なくとも私は多分、やっぱりずっとそういうものを意識し続けるだろう。
そしていつか、私というかたちもなくなって、しっとり湿ったあの翳りの中に帰っていくのかもしれないと思う。
≪この記事へのコメント≫
>いえいえお忙しいのは承知しておりますから、御無理なく。いらっしゃれるときに覗いて下さればうれしいです。
そうですね!曇り日の幻。その感じよくわかります。狭い路地で、先が見通せないところって、何か魅力的ですよね。誘われてどこまでも行ってしまいそうになるあの感覚。アブナイんですけどねぇ。醍醐味でもありますね。
そうですね!曇り日の幻。その感じよくわかります。狭い路地で、先が見通せないところって、何か魅力的ですよね。誘われてどこまでも行ってしまいそうになるあの感覚。アブナイんですけどねぇ。醍醐味でもありますね。
それがどこであろうと、21世紀だろうが平成だろうが、東京のどこかに今でも間違いなくある街ですね。
ビミョーにカーブして先を見通せない狭い路地。
こういう街は曇り空の日に歩くと、時々、幻が立ち現れますよね。
ご無沙汰してました。
前回の展覧会はうまく日にちが取れず、すいませんでした。
ビミョーにカーブして先を見通せない狭い路地。
こういう街は曇り空の日に歩くと、時々、幻が立ち現れますよね。
ご無沙汰してました。
前回の展覧会はうまく日にちが取れず、すいませんでした。
>おお~もひとりいらっしゃったとは~。
この絵がお好きな方が。。。
ありがとうございます。
胎内回帰するような、好い路地でしたよ。
アンテナがばりばり立っていてすごく好みでした。
この絵がお好きな方が。。。
ありがとうございます。
胎内回帰するような、好い路地でしたよ。
アンテナがばりばり立っていてすごく好みでした。
トタンにアンテナ、路地の道。
とっても興味深い通りですね。
歩いてたいです。この街の空気を味わってみたい。
好きな絵です。
とっても興味深い通りですね。
歩いてたいです。この街の空気を味わってみたい。
好きな絵です。
>そうですね、私もやっぱりひっそりと「やりぃ」です。うねうねしてるのは特にそそられます。ひとり黙々と奥へ入って行きます(笑)。どこか違う世界への細道のような気がして。たしかに少なくなった気がしますねぇ。
>ありがとうございます。
この画、昨日描きました。画風はとくに変えているつもりはないのですが・・・違って見えましたか。。。でも「好きな1枚」と言って頂けるのは、絵描き冥利に尽きます、ほんとに。
この画、昨日描きました。画風はとくに変えているつもりはないのですが・・・違って見えましたか。。。でも「好きな1枚」と言って頂けるのは、絵描き冥利に尽きます、ほんとに。
わずかに曲がった小径というのは、やはり好いですねー。街を歩いているときは、いつもこういうリーディングラインを探しています。見つけた時は「やりぃ (^◇^)v」と呟きつつ、とにかくシャッター押しまくりです。でも区画整理や道路の改修が進んだせいか、めっきり少なくなったような気がします。
この絵は新しいのでしょうか。neonさん、画風変わりました?
強いアウトラインのイメージがなかったので。
大好きな1枚です。
強いアウトラインのイメージがなかったので。
大好きな1枚です。
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