
先の世界堂の絵画大賞展で、知らない方(年配の男性の方)が拙画を見て「これはモダンだな」と連れの人(若い男性)に話しかけておられた。・・・勿論作者が後ろに居ることは全くご存じなく。
そしてワタシはちょっとうれしかった。
「モダン」の定義は何だろう。
はっきりこうと言えない漠然とした意味合いがあるが、その言葉の持つ印象、雰囲気といったものが好きだ。だから「モダンだ」と言われるとちょっぴりウレシイのである。
modernを文字通り言えば「現代的」とも言えるが、日本語になっている「モダン」には、大正昭和初期のモダニズムの色合いが濃いように思う。現代建築を指して「モダン」とはあまり言わない(のではないかと思う)が、大正昭和初期の洒落た洋風建築などには「モダン」という言葉を使うことが度々ある様な気がする。
ムリをしてこじつけてみれば、ワタシの画が志向しているのは「少々モダンな印象に描いた、名も無き巷の建物の画」とも言えるかもしれない。この言葉の持つ軽やかで、自在で、遊びのある、・・・しかしその遊びにとことん心血注いでしまう、ほとんど滑稽にも見えるまでの心の余裕・・・ああそんな「モダン」に心から憧れてやまないのである。
≪この記事へのコメント≫
>この画は実は2年前に描いたものを、もう一度やや形や色を変えて描いてみたものです。おっしゃるようにうっすら発光しているかのように、パステルをかけてみました。
多分、珍しく引き算がわりと巧くいっている構図なんだろうと思います。
たまに過去の作品を検証するのも面白いものがありますね。あ、あの頃は今より下手だけど自在だったな、などと思ったりして。
多分、珍しく引き算がわりと巧くいっている構図なんだろうと思います。
たまに過去の作品を検証するのも面白いものがありますね。あ、あの頃は今より下手だけど自在だったな、などと思ったりして。
>おおビアズリー。好きであります。
あの黒白の世界、蠱惑的な線、退廃の誘惑。若いときには特に麻疹にかかるようにかぶれる時代がありますね~。そうか~そういう時代なんですね、海の彼方では。
あの黒白の世界、蠱惑的な線、退廃の誘惑。若いときには特に麻疹にかかるようにかぶれる時代がありますね~。そうか~そういう時代なんですね、海の彼方では。
>「よけいな装飾を廃し、必要な要素をデザインした様式」・・・う~ん格好いい表現ですね~。願わくばそうあやかりたいですね~~。何を捨て、何を必要とするか。それは永遠の課題です。ワタシなどはまだまだ暗中模索でアリマス。
モボ・モガの時代。そうです。特に和のなかに中途半端に取り入れられている(笑)洋、その不器用な調和のようなものが好きです。
何とも好い味になっているんですよね。
昭和モダンな建築・・・というとどんなのでしょうかね。。。?
モボ・モガの時代。そうです。特に和のなかに中途半端に取り入れられている(笑)洋、その不器用な調和のようなものが好きです。
何とも好い味になっているんですよね。
昭和モダンな建築・・・というとどんなのでしょうかね。。。?
今回の作品、中から光を発するようで、
泥臭いほどにレトロな露地界隈を、
まことに洗練された技法ですっきりと描かれ、
しかもあたたかい。
見ていて気持ちがいい!
泥臭いほどにレトロな露地界隈を、
まことに洗練された技法ですっきりと描かれ、
しかもあたたかい。
見ていて気持ちがいい!
そうですねぇ。
日本独特のものかもしれませんね。
西洋で言えば、ビアズリーの時代なのかなぁ。
日本独特のものかもしれませんね。
西洋で言えば、ビアズリーの時代なのかなぁ。
2008/11/18(火) 17:05:15 | URL | titti #wK3Ft9Ds[ 編集]
neonさんのおっしゃるモダンとは、
モボ・モガの時代ですね。
建築で言えば「よけいな装飾を廃し、必要な要素をデザインした様式」と勝手に解釈しております。
(もちろん時代とかいろいろほかにもありますが)
そういう意味ではneonさんの絵は「モダン」ですねぇ。
私は建築で昭和40年代頃流行った「昭和モダニズム」が好きなのであります。
モボ・モガの時代ですね。
建築で言えば「よけいな装飾を廃し、必要な要素をデザインした様式」と勝手に解釈しております。
(もちろん時代とかいろいろほかにもありますが)
そういう意味ではneonさんの絵は「モダン」ですねぇ。
私は建築で昭和40年代頃流行った「昭和モダニズム」が好きなのであります。
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