N的画譚

N町在住、陋巷の名も無き建築物を描くneonによる、日日の作画帖です。
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連夜の街、それから~石内都展











先日、好天の日に目黒区美術館で現在展示中の「ひろしま/ヨコスカ 石内都展」を見に行った。

ワタシは以前から石内さんの写真が好きで、もう10年以上前に手紙を書いたりしたこともあった。

ワタシが旧遊廓の建物を描いて居た頃、某編集者に「そういうのを撮っておられる写真家がいますよ」と教えられたのが石内さんだった。見せて貰った写真(連夜の街)に、非常に惹かれた。こういう画が描けたら、などと不遜にもよく想ったものだ。それで、同じようなモチーフで描いていた自分の個展の時に、厚かましくも案内状をお送りしたと記憶している。そうしたら、ちょうど海外へ行くので行かれないけど、頑張ってねといったお返事を思いがけず頂き、嬉しかったのを覚えている。その後も数回、お手紙でのやりとりがあった。

今回の展示は集大成のような充実した展示で、詳しく述べると長くなるのでここには書かないが、今までの石内さんの仕事がほぼ一望できるような感があった。
そして今回の図録がまた素晴らしいのである。
ずっしり重いなかに詰まっている内容は、全集に近い。

ワタシの好きな「連夜の街」の作品も多く所収されている。
この他に、やっぱりヨコスカを撮られたものがすごく好きである。
ざらついたモノクロの画面、そこに写し出されているのは荒涼とした、色あせた、否しかし何処か息づいて充血したような町。鳥肌のたつような、惹きつける力が写真のなかに籠もっている。

帰りがけに、何とご本人に偶然遭遇した。ちょうど取材があるということで、館に見えたところだった。
あまり側に人もいなかったので、名乗ってみたら不思議にも覚えておられ、「また何かあったら連絡ちょうだい。前と同じ処にいるわよ」。図録の表紙に、サインを快くして下さった。
思いがけないおまけのついた、幸運な一日となった。

ワタシの画が少しでもお好きな方には、多分解って頂ける展示であります。


***ひろしま/ヨコスカ 石内都展

   2008.11.15 -2009.01.11(日)  @目黒区美術館

  石内都  
(いしうち・みやこ、1947年、群馬県生まれ、横須賀育ち。現在は目黒区在住)
         1970年代半ばから、横須賀の街や風景の写真を撮りはじめる。高度経済成長を遂げた戦後日本の裏側のさまざまに複雑な表情を、「ヨコスカ」の街や風景に読み取るかのような写真作品は注目を集める。
1979年、東京圏のモルタルアパートなどを撮った写真集『APARTMENT』で、木村伊兵衛賞を受賞。
やがてその関心は、個々人の生の歴史の重さを「身体」から読み取ることへと向かい、『1・9 ・4・7』を発表。また今年は、被爆前の広島の人々の生活を想起させる、広島平和資料館所蔵の被災衣裳を撮影した約40点の新たな連作「ひろしま」を完成。写真集「ひろしま」2008年4月26日発売。
前後するが2005年には、ベネチア・ビエンナーレ出品作の帰国展示(『Mother’s』)が東京都写真美術館で行われる。
目黒区美術館展「ひろしま/ヨコスカ」は、初期から現在の国際的な活躍に至るまでの、写真家・石内都の軌跡に、東京初公開の新作『ひろしま』を加えて、その仕事の全貌を紹介する充実した内容。

Comment
≪この記事へのコメント≫
てつ様
>バーバーアラキは京島の商店街のなかにある処ですよね。赤線地区とはちょっとはずれていますが、どうも床屋にしては色っぽい気がしますね。
玉ノ井は、墨田2丁目あたりに戦後の建物がありますよね、もうほんのちょっとですが。って、てつさんのほうがお詳しいでしょう。
こちらが教えて欲しいですよ。是非そのうち墨田の町歩きの先導をお願いしますよ~。
2008/12/25(木) 09:10:42 | URL | neon #Fos2lKYE[ 編集]
「赤線跡を歩く」の娼宿は何処のものなのですか?
鳩ノ街や玉ノ井は「円柱に細かいタイル貼り」というのが定番だからこの辺りではないのかなぁ。
2008/12/24(水) 22:35:38 | URL | てつ #-[ 編集]
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