
・・・のだが、この画の全体画像を、そう言えばブログでは出していなかったなと想い出したのだった。
この画は2007年秋に「タテモノのカタチ」という展示に出品させて頂いたもの。
ブログでは部分的にしか画像を出さなかった。
見覚えのある方もいらっしゃるかと。。。
時たま、「手放したくない作品ってあるでしょう?」と訊かれることがあるが、ワタシのバアイそれは全く無いのですね。そんな境地に達するような画は未だ以て描いていない。自分だけが知っている「記念碑的作」というのはあるにはある(出来不出来は別として)。これも、もしかしたらその一つかもしれないが、今回想いだしたのは、単にどういう描き方をしたんだっけという気持ちから(既に忘れている)、もう一度画像を見たくなったという単純な理由だ。(現品は既に他家へお嫁に行っている)
ワタシにとって一番気に掛かるのは常に次作(新作)であるので、そのために過去の作品を引っ張り出して参照することはたまにあるのである。というのは、ワタシは描き方が一定ではなく、10年前に較べたら随分変わってきている。技術的に巧くなっているかはアヤシイし、体力的にもはっきり言って10年前よりずっと落ちている。勿論画の根本にある精神的な状況状態というものも随分違う気もする。過去作に浸る気持ちは無いが、以前より客観視することはまあできる気もする。
で、ああ彼処はこう描いたんだったな、あの部分はもうちょっと今ならこう描くか、などと思い、
う~んやっぱりまだまだアマイなぁと、結局そこに行くのだが、苦笑しながらまたヨッコラと新作に取り組む・・・のであった。
≪この記事へのコメント≫
>ありがとうございます。
この画の世界は、実際を下敷きにしながらもほぼ自分の世界になっておりますが、それを見る方に共有して頂いたり、膨らませていただけるとしたら、それは望外の喜びであります。
このような建物での花見は、静かに、しみじみと呑めるでしょうね。現実の喧噪から離れ、往時の賑わいを想い描きながら。そんなのもたまには好いものですよねぇ。
この画の世界は、実際を下敷きにしながらもほぼ自分の世界になっておりますが、それを見る方に共有して頂いたり、膨らませていただけるとしたら、それは望外の喜びであります。
このような建物での花見は、静かに、しみじみと呑めるでしょうね。現実の喧噪から離れ、往時の賑わいを想い描きながら。そんなのもたまには好いものですよねぇ。
桜の花が散っている・・・そのような異界に迷い込んで、桜の季節、花見をしながらお酒を飲みたいものです。
いつも作品を見ていると、その世界に引き込まれ、その建物の往時の界隈の喧騒が映画のワンシーンのように蘇ってきます。
ドアを開けたい気持ちに駆られます。ドアを開けて、喧騒を離れると・・・・。想像がふくらみます。
いつも作品を見ていると、その世界に引き込まれ、その建物の往時の界隈の喧騒が映画のワンシーンのように蘇ってきます。
ドアを開けたい気持ちに駆られます。ドアを開けて、喧騒を離れると・・・・。想像がふくらみます。
>いえいえ、御礼などには及びません、こちらこそこんなマニアックブログを見に来て下さって、またコメント頂けることに、ほんとに御礼申し上げます。ありがとうございます。
この不思議な家は、実は建物の裏側を描いています。裏側が川に面していて、表玄関とは別に、川からのヒミツの入り口?(笑)がありまして、そこからお客が入れるようになっているのです。(つまり、何の家かお判りでしょう)だから、表もそれなりですが、裏側にえも言われぬ装飾や飾り窓などがあります。この町は全盛期には町全体がこんな建物ばかりでしたので、その頃の「異界」ぶりは凄まじいものがあったと想像します。
そして約20年ほど前に、廃れかけたこの町とこの町の名残の建物に出会って、すっかり魅了され(ワタシの画人生というものがあるならそれが)正道?を外れたトチ狂ったものにぐいっとなっていったのです。
画としては色々至らない、描き尽くしていない点があるのですが、この建物を描いた、ことでひとつ、想いを形にしておいた感はありますね。
ところで余談ですが、貴ブログ、コメント欄を閉められたようですね。ワタシもときどき同様の気持になります。でも最近はコメント数は少ないので、まぁ好いか~と閉めずにいるのですが。ワタシはそちらにはこれからも数日ごとに気楽に伺いますので。ワタシも変わらずマニアックな路線で細くながく(そしてテキトウに)行きたいと思ってます。誰のためでもなく。
この不思議な家は、実は建物の裏側を描いています。裏側が川に面していて、表玄関とは別に、川からのヒミツの入り口?(笑)がありまして、そこからお客が入れるようになっているのです。(つまり、何の家かお判りでしょう)だから、表もそれなりですが、裏側にえも言われぬ装飾や飾り窓などがあります。この町は全盛期には町全体がこんな建物ばかりでしたので、その頃の「異界」ぶりは凄まじいものがあったと想像します。
そして約20年ほど前に、廃れかけたこの町とこの町の名残の建物に出会って、すっかり魅了され(ワタシの画人生というものがあるならそれが)正道?を外れたトチ狂ったものにぐいっとなっていったのです。
画としては色々至らない、描き尽くしていない点があるのですが、この建物を描いた、ことでひとつ、想いを形にしておいた感はありますね。
ところで余談ですが、貴ブログ、コメント欄を閉められたようですね。ワタシもときどき同様の気持になります。でも最近はコメント数は少ないので、まぁ好いか~と閉めずにいるのですが。ワタシはそちらにはこれからも数日ごとに気楽に伺いますので。ワタシも変わらずマニアックな路線で細くながく(そしてテキトウに)行きたいと思ってます。誰のためでもなく。
最下層の赤い柱、その小さな窓のある勝手口、
なぞなぞのような玄関口デザイン、
どこにも通じない玄関のポーチ、
右側の破れて半開きの窓、
2階のベランダの洒落ているけど、ちょっと奇妙な手摺り、
透明ガラスの向こうの暗黒、
なにも干されていない、物干しのような竿、
こんな奇妙なアイテムがぞろぞろ見つかることで分かります、
これは、異空間、無時間に音もなく散る花吹雪なんだ。
それでいて、なんだかあたたかく、見る人の心を和ませてくれます。
結局、住む人の心が肝心なのだということでしょうか?
とても考えさせ、とても心を満たされた気持ちにしてくれる作品です。
ありがとうございました。
なぞなぞのような玄関口デザイン、
どこにも通じない玄関のポーチ、
右側の破れて半開きの窓、
2階のベランダの洒落ているけど、ちょっと奇妙な手摺り、
透明ガラスの向こうの暗黒、
なにも干されていない、物干しのような竿、
こんな奇妙なアイテムがぞろぞろ見つかることで分かります、
これは、異空間、無時間に音もなく散る花吹雪なんだ。
それでいて、なんだかあたたかく、見る人の心を和ませてくれます。
結局、住む人の心が肝心なのだということでしょうか?
とても考えさせ、とても心を満たされた気持ちにしてくれる作品です。
ありがとうございました。
>どうもご無沙汰しています、お変わり無いですか?
久しぶりにこの過去作を検証してみましたよ。多分実際の建物をご存知なだけに、思い入れもおありなのでしょうね。その後どうしたか、そろそろ訪ねたいのですが、このインフル騒ぎのせいで、先延びになりそうです。。。
久しぶりにこの過去作を検証してみましたよ。多分実際の建物をご存知なだけに、思い入れもおありなのでしょうね。その後どうしたか、そろそろ訪ねたいのですが、このインフル騒ぎのせいで、先延びになりそうです。。。
おぉ!と思わず呻いてしまいました。
しかも、お嫁に行ってるって聞くと、妙な嫉妬心が(^^;)
作者よりも愛好者の方が所有欲は勝るのかもしれませんね。
しかも、お嫁に行ってるって聞くと、妙な嫉妬心が(^^;)
作者よりも愛好者の方が所有欲は勝るのかもしれませんね。
2009/05/26(火) 13:16:45 | URL | m-louis #Fos2lKYE[ 編集]
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