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N的画譚

N町在住、陋巷の名も無き建築物を描くneonによる、日日の作画帖です。
解体中のアパート















町歩きの途次、いやそれ以前に住んでいる町のあちこちで、
解体中の建物に突然出くわすのは、珍しいことではない。

毀す、無くなるということからくる悲哀の感情と、
その解体中の建物の異形さ、またそこに繰り広げられている非日常の光景、
それに対してはふつふつと興味が湧きあがって立ち止まってしまう。

あっけなく数日でまっさらになってしまう前に、
とにかく記憶のどこかに、その印象を留めておき
そして白い紙面のなかに、再び姿を変えながら構築する
(いやこれは永遠に毀れているけど)
その作業は変に愉しい。

Comment
≪この記事へのコメント≫
skt様
>たまにワタシの画はミステリーに合うねと言われたりします。文庫本のカバーやイラストをやらせて頂いたりしました。。

謎、不思議、物事の裏表・・・
欠片が全体を物語る・・・

人間誰しも他人には解らない部分を抱えているもの。建物も、そんな部分が顕わになったり、欠片が残っていたりすると、何かしら惹かれるものがありますね。
2010/06/21(月) 20:30:41 | URL | neon #Fos2lKYE[ 編集]
のこぎりの6月
何の脈絡もなく、映画スイミング・プール Swimming Pool のシャーロット・ランプリングがヨーグルトを食べるシーンが浮かんだ。
この映画のミステリアスな展開が、バラバラにされた小片を組み合わせて遊ぶ体のパズルに似ているせいか…?
往時の記憶を留めた各々のピースがさながら建築中の様相で構成されているのは、観ていて興味深い。
2010/06/21(月) 10:10:23 | URL | skt #PYEWAL3E[ 編集]
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