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N的画譚

N町在住、陋巷の名も無き建築物を描くneonによる、日日の作画帖です。
ゼロになってもいい



展示のお知らせ

ピアニシモな建築たち
銀座1-14-15 白井ビル ギャラリーツープラス3F
7/7(金)~7/15(土)日曜、木曜休廊
12:30~19:00
土曜日は17:00まで

詳しくはギャラリーツープラスHPを御覧下さい
1996年に、新橋に近い画廊で二人展を行った後、作画方法の試行錯誤が始まり、それでも何とか大きな作品が少しずつたまってきた頃、銀座でひとりで展示をしてみようと思い始めた。無謀と言えばかなり無謀だ。本画制作の傍ら、グリーティングカードのデザインなどで貯めた自分の貯金を全部投入して、何とかできる予算を立て、画廊を探し、交渉をして本来1週間のところ4日間だけ借りることにした。それでも10点以上の額代と、画廊の借り賃と、印刷物でかなりの出費だった。画に価格を付けるのも初めてだ。しかし、一体私の画を買ってくれる人がいるのだろうか。考え始めると不安で押し潰されそうになる。・・・いや、たとえ誰もいなくてゼロになってもいいではないか。そう覚悟を決めた。自分の画をとにかく試してみよう。次に行く踏み台になればいいのだ。そう思うことにした。知り合いもないから、調べてはあちこちに展覧の原稿を送り、雑誌や新聞数紙に小さく記事が載った。

それが2000年の「幻景の町」という個展。知り合いの人以外に、新聞を見たといって来た人が、画を数点買ってくれた。
何とか赤字にならずに済んだ。
その3年後にも、また別の銀座の画廊で、何とか続編の個展をすることができた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして、今回初めて画廊の企画での展示。
規模は大きくはないけれど、私にとっては忘れがたい展示になるだろう。
ゼロになってもいいと腹を括った、バクチのような個展から6年が経ったが、まだまだほんのスタートラインに立ったにすぎない。

画像は、95年に描いた、ある意味での私の原点のような小品。
「neon 夜の扉」。(モチーフは、根岸にかつてあった鶯荘というアパート。)
Comment
≪この記事へのコメント≫
neonさん
どうもありがとうございます!
さっそくリンク貼らせていただきますね。
こちらの方こそよろしくお願いいたします。
2006/07/11(火) 23:50:33 | URL | SahA #-[ 編集]
SahAさん
>おいでくださいまして、ありがとうございます。リンクどうぞなさってください。SahAさんも描いていらっしゃるのですね。これからもどうぞよろしくお願いしますね。
2006/07/11(火) 16:20:46 | URL | neon #Fos2lKYE[ 編集]
はじめまして
いい絵ですね!
綺麗で夢があるのにちゃんと存在感も持っていて素敵です。
他の絵も、それぞれ独特の存在感をもっていて趣がありますね。
よろしかったら、Linkに貼らせてもらってもよろしいでしょうか?
2006/07/11(火) 01:14:57 | URL | SahA #jJACCL76[ 編集]
4人で飲みました
>小道さん、
先日はおいで下さいましてほんとにありがとうございました。そしてお友達の花さん、前村さん、今後ともよろしくお願いします。
7日はあれから、オーライさんと加藤さんと多田さんと私の4人で飲みました。小道さんたちとも合流してもよかったですね。別の機会に是非ご一緒しましょう!愉しみだな~。
2006/07/09(日) 11:50:09 | URL | neon #Fos2lKYE[ 編集]
neonさん
おふたりで飲んだんですってね。こっちの会合とジョイントすればよかったなあ。と、お二人にはお二人のお話があるのでお邪魔せずによかったのかも。金曜と土曜とたくさんのことがあったので、書き込みが遅くなってすみません。一緒に行った友達はStudio-aula(アウラ)の日記の花さんと、前村記念博物館の前村さんです。これからもお見知りおきを!!
2006/07/09(日) 07:53:25 | URL | 小道 #-[ 編集]
オーライさん
TBありがとうございました!素敵なエントリーを貴ブログのほうにいただき、光栄です。またお目にかかれるのを楽しみにしております。
2006/07/08(土) 23:15:24 | URL | neon #Fos2lKYE[ 編集]
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大倉ひとみさんの個展を見た。建物、街並み、そこで生きる人々への暖かい視線。厳選された色と線が心地よい。ミニマルな絵柄に漂う詩は歌人としての側面を映しているのかもしれない。じっくり静かに味わいたい作品だ。ギャラリーツープラスにて。
2006/07/08(土) 19:45:09 | 日々是オーライ
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