
「トタンblues」というタイトルの画をいくつか描いている。
この画は2001年頃描いて、結局個展には出さずに、タイトルも特に無いままだった。これはモチーフがあって、かつて鶴見にあった貝殻海岸という河口付近の、バラック街を描いたものである。本当に今にも毀れそうな建物が、水際にずらりと並んでいた光景を今も忘れない。
だが一昨年の護岸工事でここも綺麗サッパリ消えてなくなり、幻の光景になってしまった。この張り出した家の、トタンの錆色と、ブルーが目に焼き付いている。
blues、は青の「ブルー」と音楽の「ブルース」を掛けているのだが、何となく相応しいような取り合わせに思えて、そんなタイトルでこの画も呼んでみたくなった。
[トタンblues] 606×455㎜ 2001 個人蔵
麻紙ボードにパステル、墨、岩絵の具、アクリルガッシュ、色鉛筆
≪この記事へのコメント≫
>tittiさん ご訪問ありがとうございます。はい、ここはもうぼろぼろで、危険箇所だらけでした。尖ってたり、水に落ちかかっていたり。。。養殖場の廃墟?ですか、放置されているところってのは、変に胸をつかれることがありますね。その写真をいつか見てみたいです。
こんにちは。
錆トタンの尖がった感じがいいですね。
私の地方だと、うなぎの養殖場がそのまま放置されているところがありまして、池に写った小屋の風景が印象的だったりします。
錆トタンの尖がった感じがいいですね。
私の地方だと、うなぎの養殖場がそのまま放置されているところがありまして、池に写った小屋の風景が印象的だったりします。
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