N的画譚

N町在住、陋巷の名も無き建築物を描くneonによる、日日の作画帖です。
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都市の暗部












昨年下半期からずっと、町工場を訪ねることを繰り返しているが、9割方は都内の工場で、
それも自宅からはそんなに遠くない所だ。東京にこんなに沢山の工場があることに
驚かされもする。そして、色々な意味で胸を衝くような光景にも出会う。

普段の生活では想像だにしない、たとえば
ある製品がどうやって作られて今手元にあるのか、またどう加工されたり
廃棄されたり処理されているのか、そんなことは考えもせずに当たり前のように々の生活を送っているのだが、
町工場を巡っていると意外と身近な土地で、様々なものが生産されたり消滅したりしているということに、
いきなり気付かされる。

今描こうといしている町工場群は、家から30分程度のところにあるが、
外界との隔離感を匂わせる雰囲気があり、この地区に追いやられた理由も宜える工場たちだ。
都市の暗部とも言える一帯。
だが、近隣のやや高い建物から見おろすと、トタン屋根の累々とつづく眺めは
決して暗さだけでは片付かないような色合いとリズムに彩られて
わけもなく心惹かれる光景であった。

こうした光景を画として仕上げるときには、闇の部分は一旦心のなかに閉ざしておく。
やはり私は、作品としては闇を全面に出すよりももっと
これらの建物たちが奏でている音楽のようなものを引き出したいのだ。
あくまで暗い部分は自分の何処かに踏まえながら。


Comment
≪この記事へのコメント≫
caz様
>先日はありがとうございました。

そうですね、ここは寂寥感がたしかにあります。冬場などはとても切ない気がします。
ただ、高いところからトタン屋根の連なりを見てみると、何だかリズミカルで感動したのです。
2012/08/05(日) 19:58:59 | URL | neon #Fos2lKYE[ 編集]
東京の工場群、3丁目の夕日の時代には活気があったのでしょうね。沈殿した寂寥感の中に、かつての賑わいが蘇ってきて、リズムを奏でているように思えます。
2012/08/05(日) 01:45:33 | URL | caz #-[ 編集]
a1様
>a1さん、コメントありがとうございます。

こういう文章を書くと観客人数が減るような気がしますが(笑)、まあ別にもう判っていますから勝手に書いてます。

本当に、個展に向けファイト!しなくてはいけないのですが、7月の展示直前からずっと親知らずの痛みに泣かされ、昨日やっと抜歯したのですが、これがもう後も痛くて涙目の日々です。
2012/08/02(木) 21:54:41 | URL | neon #Fos2lKYE[ 編集]
胸にチクッとくる、いい文章ですね。
確かに、N的画譚さんの絵の中に、そうした
澱が入り込むと、ちょっと違う感じがしてし
まうでしょうね。
個展に向け、ファイト!
2012/08/02(木) 20:18:07 | URL | a1 #-[ 編集]
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